葉っぱ あなたもメガネがいらなくなる

2014年6月1日

 2ヶ月ほど前、古くからお付き合いのあるのお客様から、特発性黄斑円孔(※網膜の中心の黄斑中心窩が裂けて小さな穴が生じて、視力低下と変視症を起こすという目の病気)になってしまって手術しようか悩んでいるという相談を受けた。この目の病気は普通は目にボールが当たるなどの衝撃でなるケースが多いらしいが、ある日突然何もしてないのに裂けてしまったという。過去に仕事上で目を酷使したことが原因だろうと言っていた。現在は黄斑変性症といって、食生活をはじめとした生活習慣病により黄斑が変性する患者が増えているということだ。
 目のことについては自分も近視で老眼なため自信がない。しかし自分だったらそうするだろうと思って、東京の西式健康法を実践しながら治療する渡辺医院をオススメした。この渡辺医院をすこしご紹介させていただくと・・ 「手術や薬に頼りすぎる現代西洋医学は、ときとして、さまざまな副作用を生んでいます。当院では、野菜を多く含む食生活(当院では、一日二食の少食を実践しています)、西式独自の運動、規則正しい生活の指導等により、薬を一切使わない治療を行い、健康な身体と精神に導きます。」(渡辺医院HPより) しばらく経ってその方が来店された。あれから早速渡辺医院に一週間入院してきたということだった。病気で入院されている方がほとんどかと思えば、健康管理で自宅から通っているご年配の方も意外に多かったそうだ。みそシップなどの手当ても毎日やってもらえて、しかも温冷浴、西式の運動は機械でいくらでもできる。至れり尽くせりの環境で、体のリセットをできたと大変喜ばれていた。さらに院長先生から素晴らしい本をご紹介いただいたので実践すれば治ると思う。と明るく語っていた。
 そんな不思議なご縁で、その方から一冊の本「あなたもメガネがいらなくなる」を教えていただいた。1963年初版のその本はすでに絶版になっていたが、その中古本を手に入れることができた。巻頭に書かれていた何気ない言葉が妙に腹に落ちた。その言葉とは「メガネはできる限りはずすようにしなさい。最良の効果はメガネを完全にはずしてしまった時に得られるのです。メガネはものを見る助けとなりますが、けっして増進させるものではないとうことを銘記してください。じっさい、メガネは視力の増進をさまたげ、あなたの障害度をいっそう悪くさせてしまいます。」 昔から当たり前のように言われていた言葉だ。それなのになぜ今まで気が付かなかったのだろう。今まで目の体操をするときもメガネをかけたまましていた。メガネを外すことなど考えもしなかった。これこそが習慣の恐ろしさというものだろう。人間は、型にはめられるとそこから出づらくなるもので、今の社会そのものが、その型を作っては人間を当てはめていく。やがて勉強にせよ、仕事にせよ、作られた型が正しいものなのかもやがて考えないようになる。 
 かれこれ2週間、なるべくメガネを外す時間をとるようにした。本に書かれている目の体操も毎日している。これが苦にならないのは西式健康法の西勝造氏の書籍の中に同じようなことが書かれていたためで、以前も必死で頑張った時期があったが、効果がなかったのはメガネをかけたままやっていたからだろう。メガネを外した当初はぼやけた世界が広がって落ち着かなかった。それが日に日にかけないことに慣れてきて、うっすらしたものがだんだん輪郭らしきものへと変化していった。自分で焦点を合わせるという目の働きが回復しつつある。今までメガネが焦点をあわせていたことで、すっかり目の機能というものが失われていたのかもしれない。そして何よりメガネをかけないことで、孫悟空の緊箍児(きんこじ)がはずれたように頭が軽くなった。こういう感覚は目の良い人には分からないだろうと思う。今では昨年作ったメガネがキツくなってかけられなくなり、10数年前のメガネを引っ張りだして使うまでになった。本当にメガネがいらなくなるかもしれない。

 すべての視力障害の原因は、外部にあるいろいろの筋肉に加えられた緊張の結果であり、この緊張はやがては眼球の形を変えてしまう。これらいろいろの筋肉に加えられた緊張を取り除く方法を採用すれば、あらゆる視力を克服できる。(※この本に関する研究を行ったベイツ博士の根本原理)

参考書籍:あなたもメガネがいらなくなる ベイツ式民間療法 白楊社