葉っぱ 叡智

2005年4月1日

 叡智とは、すぐれた知恵。深い知性。真実在や真理を捉(とら)えることのできる最高の認識能力と辞書はある。先月の25日に幕を開けた「愛知万博」。そのテーマは 「自然の叡智」。「自然のもつすばらい仕組みと、いのちの力」に感動し、世界各地での自然とのさまざまなつき合い方、知恵に学びながら、多彩な文化・文明の共存する地球社会を創ろうというのがコンセプトである。開会当日は、雪が舞う悪いコンディションながら、4万人以上の人々が来場されたそうだ。一番人気はトヨタグループ館だったという。テレビで流れる映像は、ロボットのオーケストラや、リニアといった先端技術が目を引き、自然の叡智というよりは、人間の叡智といった感がある。いまさらPRするまでもないほど日本の技術は認められているではないか。それより、手荷物検査で廃棄されるペットボトルや弁当などが気になって仕方がない。せっかく自然がテーマなのだから廃棄されるものがリサイクルされるコーナーがあっても面白くないだろうか。食べ残した食材は生ごみを堆肥に戻しての有機肥料の実験プラントや、生ごみや来場者の排泄物を利用したバイオガス化(有機物が微生物によって酸素のない状態で分解されるときに発生するガス)でエネルギーに代える。ペットボトルはすぐリサイクルされ地元ブラザーの工業ミシンで万博Tシャツが店頭販売される。など、自然は循環してその中で活かされていることを実感できる空間こそ叡智であり、日本に求められている技術だと思うがいかがだろう。
 ノーベル平和賞受賞者のケニア副環境相、ワンガリ・マータイさんは二月に来日した際、「もったいない」という言葉を知って感銘を受け、世界に広めることを決意したという。
今まで当たり前に使っていた言葉「もったいない」を表現する場こそ、自然の叡智のわかりやすいテーマではないだろうか