葉っぱ 風邪の効用

2004年2月1日

1月の中旬に、不覚にも風邪をひいてしまい週末は丸1日床に入ってジッとしていました。普段は寝ているのも疲れるものですが、こういうときは不思議と寝ていられるものです。ただ、体の節々は痛いしのどは乾くので、その都度おきて水を飲んだりアスミンや、SOD様食品、れんこん湯エキス、ローズヒップなど服用し、のどの痛みはビワ種のエキスのシップを患部に張ってしのぎました。
野口晴哉氏の「風邪の効用」の本の中に、風邪は自然の健康法であるとあります。日頃の生活で崩した体のバランスが、風邪を引くことで、体を正し、じっくりと経過を待つことによって、風邪をひいたあとはあたかも蛇が脱皮するような新鮮な体になると説いているのです。一見するとそんなうまい話しがあるかと思いがちですが、経過を考えるとうなずけることも発見できます。今回の風邪は体が冷えて冷えて仕方がありませんでした。空気が凍りつくように感じられたのです。本来ならカーっと熱が出て翌日カラっと回復と思いたかったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。どうやら陰を体にためこんだせいなのでしょう。苦し紛れに普段より熱くしたお風呂で腰湯もじっくりとしました。ようやくその日の夜、ぐっすりと眠ることができ知らずに汗もかいていました。幾分かすっきりとした体に風邪の効用の意味を感じた次第です。
ホメオスターシス(体内恒常性)という言葉があります。自律神経系・内分泌系・免疫系が互いに調節し合い、いつもの心身状態を保とうとすることを意味するのですが、それがバランスを崩すことで病気の原因を呼ぶのでしょう。熱や痛みやだるさは、あらゆる体の機能が元に戻ろうとする信号と捕らえると風邪もまんざら悪いものではないですね。
インフルエンザのシーズンです。くれぐれもお体ご自愛ください。