葉っぱ 今年も稲刈りの時期になりました

2022年10月2日

 今年で丸十年。いよいよ稲刈りの時期となりました。週に一度は通って、雑草取り草刈り、畦の補修など、今までで一番手をかけた年のような気がしています。
 品種はイセヒカリ。二度の強い台風が伊勢地方を襲った平成元年、収穫間近の稲はすべてなぎ倒される中、伊勢神宮の御神田で、金色に輝く二株の稲が立っていたそうです。その品種は、突然変異として生まれたものらしく、過去のどの品種にもDNAが該当しないということで、宮司さんが「イセヒカリ」と命名した経緯があります。その種もみが全国各地の神社に下賜され、一般に広く普及することになりました。偶然にも、それを作っている方と出会い、店で販売もしていましたが、寄る年波で廃業される時に、その種もみを私に託してくださいました。
 今年の種もみの育苗では、スズメに侵入されて大部分食べられてしまうなどの失態もありましたが、足りない分の苗をゆずってもらい、田植えに漕ぎ着けました。炎天下が続いたと思ったら、長雨が続き、天候不順のため全国各地で不作が心配されていましたが、農林水産省は、今年生産される食料用の米の生産量が初めて700万トンを下回り、過去最低となる見通しだと発表しました。
 一方、欧州では、雨が降らないため、60%以上の地域が渇水による干ばつの危険にさらされて、過去500年で最悪の渇水状況が続いているといいます。さらにウクライナ情勢の展開によっては、世界有数の穀物大国から食物の供給が難しくなる恐れもあります。世界各地で異常気象による食糧危機が叫ばれる中、我が国日本では、今だに減反政策を行っています。お米の一人あたりの年間消費量は1962年のピーク時にはおよそ118キロ、それが今では55キロと半分以下まで低下し、私達の主食の変化も大きな問題ですが、果たしてこれから安心して食料が手に入ると思えますでしょうか。
 図は、国連人口基金の世界人口の推移グラフです。十年前70億人だった人口は、来月の十一月には80億人に達します。このグラフの急激な伸びを見てください。すでに人口爆発の真っ只中です。そんな世界が困窮する中を、我が国は食料不足どころかフードロス(食料廃棄)が問題になっているんです。
 なんと平和な国ではないでしょうか。思えば小さい頃は、お米を粗末にすると目が潰れると言われて育ちました。子供ながらに食べ物は大切なものだとみんな感じてたと思います。今はどうでしょうか?
お客様の中には、すでに長野や岐阜の山間部に移住をする人が何人もいます。
 適度な湿度と、天候に恵まれ、豊かな大地を先祖から受け継いだ私達は、今、何かお返しすべきではないでしょうか。