温冷浴その後
2006年3月1日
昨年の11月下旬から再開した温冷浴。冬の寒さが厳しかったので何度となくやめたくなった日もあるが、その寒さも峠を越し、3ヶ月たった今では欠かせない日課となった。日課となるには理由がある。第一に、冷たさに耐える以上の気持ちよさがある。3回目以降は冷水も気持ちよく感じる。第二に、視力が良くなった気がする。温冷浴をした後は目がすっきりする。第三に、体重が自然に減少するなどだ。温冷浴をご存じない方に補足させていただくが、温冷浴とは、水浴と温浴を交互に1分ずつ繰り返すことで皮膚を鍛え、血液循環を促進し、新陳代謝を活発にする健康法で、故西勝造氏の発案した西式健康法の中の一つである。血管と血管をつなぐバイパス「グローミュ」が再生するともいわれ、自分の健康管理としても欠かすことが出来ない日課となったわけである。
グローミューは、動脈と静脈をつなぐ毛細血管のバイパスの役割をする徴小な血管で、フランスの解剖学者レアリスによってl707年に発見されたそうだ。現在までの研究で、体内の血管のあるところすべてに存在することがわかってきている。たとえば、急激に寒気にさらされたり、恐怖におそわれたりすると、顔面は蒼白になるが、これは、その部分の毛細血管が急激に収縮して、毛細血管に血液が流れなくなるためだ。このようなときに、血液はグローミューを通って、小動脈から直接小静脈に流れる。ところがこのグローミューは、非常に徴小な血管なので、体調や老化などの影響を受けやすく、食生活の乱れやストレスの多い生活などで健康管埋がおろそかになって体調が乱れてくると、グローミューはすぐ消滅し、バイパス機能が低下してしまうらしい。
東条百合子氏の本にも記載されているが、ビワの葉温灸療法の温熱作用も全身にあるこの「グローミユー」(動静脈吻合血管)を強化再生させて、血液の循環をよくするという働きを指摘している。さまざまな健康法がある中で、その人に合うものもあれば合わないこともあるだろう。しかし、この温冷浴をしたおかげで、体をさび付かせないためにも、日頃、何かを実践することが大切なことだと思い知らされた気がする。