清算しましょう
2014年12月2日
毎朝のジョギングで目に入ってくるものといえば、現与党である自民党や公明党のポスターで、この周辺は特に密度が高いらしい。そのような建物が多くあるから間違いない。突然、アベノミクスという造語を作って、いかにもこれから景気回復するかのように経済界やらマスコミが持ち上げてきたが、金策尽きて、前回は体調不良、今回は投げ出し解散だ。こんなわがまま放題な総理大臣を許している国は世界広しといえあるだろうか。そんな政権を許している政党にははっきりとNoというのが今回の選挙となるだろう。わたしはこの店を代表して生活の党を応援することを表明する。店にはポスターも貼るつもりだ。一人一人が物事をハッキリ言った方がいい。そうしなければ、本当に生活できなくなる日が来る。
ここに貴重な言葉を100年ほど前に書かれた書籍から、皆さんに抜粋してお届けしたい。
心臓より毛管へ、帝王より国民へ(西勝造著 無病長生健康法より抜粋 )
わたくしは思想なり学説を研究する時は、いつもその時代の政治制度や経済機構とにらみ合わせて研究することにしている。ハーヴェーの心臓動力説は、十七世紀の教権と主権を一手におさめて帝王神権説を唱えた英国のチャールズ一世の時代の所産であった。いや、ハーヴェーは、その著書の冒頭に、次のように述べている。
「類なき、英邁不撓におわします大英国、フランス及びアイルランドを統治遊ばさる信仰の擁護者たるわがチャールズ陛下に奉る。
世界に類なき英邁の君主よ。
そもそも動物の心臓はその生命の礎石にして、その体内におけるすべてを司るものにして、例うるに、あたかも宇宙における太陽のごとく。万諸々の成長は、これに所依し、万諸々の力はこれより創生するなり。これと同じく陛下は英帝国の礎石にして、皇帝の統治遊ばるる世界の
太陽にもたとえ得べく、又社会の心臓にも例え得べし。帝は誠に諸般の権能と諸般の恩顧の始発する源泉とこそいうべけれ・・・・・・・
おお陛下よ、陛下こそ実に当代の新しき御稜威にして、誠に国家の心臓とも称すべけれ・・・」
ハーヴェーは独裁主権と心臓原動力説を提唱し、政治制度と医学思想とを交歓したのである。
ところがハーヴェーがその著書を陛下に献じてちょうど二十一年目に、チャールズ一世は暴君として、また国民の虐殺者として、議会軍の手に斬刑されたのである。
わたくしは、心臓原動力説の不思議な運命に、感慨無量の言を発せざるを得ない。
わたくしは、ハーヴェーの説に反して毛細管網原動力説を唱え、これこそ民主主義時代の学説を代表するものだと自負している。
四百兆個の細胞は民草である。民草の要望が国民の総意となって、毛細管現象をいとなませるのである。心臓が細胞に栄養を与えるのではなく、毛細管が栄養を要求するのである。そして老廃物を血液に送り込む。いわば、細胞は生活の必要から毛細管制度を作り、栄養を左心室から吸引し、老廃物を右心房に送付するのが、わたくしの毛細管網原動力説で、主権細胞説である。
「なんじ臣民」から「われわれ国民」への転換である。「上からの支配」ではなく「下からの権威」である。また細胞は、被給与者でなく、不浄な血液に対しては、彼等は拒否権を発動する。
わたくしは民主主義時代の学説として、声を大にして血液循環の原動力は毛細管網なりと叫ぶ
のである。いや、いや、思想や学説は二の次として、心臓原動力説では当然助かる病人も死んで
いく。心臓原動力説の仮設を盲信し、ビタカンフィーやジギタリスのような強心剤の注射によっ
て、日々、如何に多くの人命は失われていくことであろうか。