春土用に・・
2023年5月1日
四月十七日から五月五日までは、春土用と言われ、季節の転換期。そうそう土用といえば、丑の日!うなぎ!と何のためらいもなく言葉を突いて出てきますが、これを広めたのは諸説ある中でも江戸時代の蘭学者・平賀源内が、鰻屋に頼まれて作った宣伝コピーというのが通説のようです。元来うなぎの蒲焼は、味が濃くてこってりしているので、夏にはなかなか売れなかったそうで、そもそも、鰻の産卵期は冬の産卵前の脂を蓄えた秋~冬が一番美味しい「旬」。夏の鰻は人気がなかったのは当然だったでしょう。これを「丑の日だから『う』のつくものを食べると縁起が良い」という語路合せと、うなぎは古来より精をつけるのに良い食べ物として知られていたことも利用し、「本日土用丑の日」と看板を書かせたら大ヒットしたのが今日に至ってるそうです。昔も今もやることは変わりませんね。ウナギにしてみたら、いい迷惑です。
土用は、二十四節気のうちの四立と言われる「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前十八日間のことをさします。季節の変わり目のメンテナンス、調整期間、転換期を意味しますので、この時期に、土を動かすことはよくないといわれています。また、新しいこと(新居購入・就職や転職・結婚や結納・開業や開店)、引っ越しや旅行など、土用は、季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期なので、これらも避ける習慣がありました。
春土用は、これから夏の暑い季節に向けての準備が必要。冬の間は脂肪を蓄え、寒さに耐える体から、冬に蓄えた脂肪を排泄して、夏の暑い時期にすっきりさせて身軽になって暑さに耐えるためにすっきりさせるデトックス、手放しをする大切な期間ということです。
そんな、土用入りの前日に、先月のコラムではないですが、田んぼの作業をしすぎてやってしまいました。体がいつもより軽かくて調子が良かったので、ついつい休まず作業をしていたところ、右側の腰と臀部に攣るような違和感を感じたので、作業をやめて店に戻ったのですが、どうもその違和感がなくならない。その夜中に、寝返りを打とうとしたところ、腰に痛みが走って、動けなくなっていました。西式の体操の中の、金魚運動を腰に良いとされる膝を立てての動きを入念にして、毛管運動も普通にできて、上半身を左右にメトロノームのような動きで腹を出し入れする背腹運動ができれば、そうひどくないと思って始めたところ、3分もたたないうちに右鼠径部の痛みで断念。靴下も履くのが一苦労な状態になっていました。翌朝さっそく店にスタッフの大村さんに来てもらって施術をしてもらうと、痛みの反対側の腸骨筋まわりが異常に凝っていて激痛が走りました。しばらくもみほぐしてもらうと楽になりました。冷えも影響しているといわれましたが、確かに例年より朝方は冷え込んでる日が多く、作
業はしやすいのでついつい無理をしてしまいがち。それと、今年はなにかと飲みに行く機会が多く、お酒の飲み過ぎも否めないため、しばらく禁酒を決意。施術後は、おかげで普段通りの仕事ができるようになりました。これはいいデトックスと思い、夕食も抜くことにしました。翌朝、寝返りはまだ
痛みますが、前日できなかった背腹運動を、振幅幅を小さめから始めたところ、だんだん痛みが軽減されてきたため、左右のふり幅を広めて13分すっきり終えることができました。起き上がるときの痛みもそれほどではなくなっていました。
その日は、店でアーユルヴェーダヨガの日だったため、先生に腰痛にも良い動きを取り入れてもらいながら、特に肩甲骨周りを重点にきつい動きを繰り返しながら一時間。終了後には、歩く時にも痛みが消えていました。不思議なのは、今年の冬から左の手首と、右の膝回りが、一定方向にむけると違和感があったのが、それも軽減されていたことです。四日間の断酒、夕食の効もあってか日に日に良くなりました。あの大横綱の白鵬も、怪我で欠場してから、断食を取り入れて体質改善を行ったそうです。そ
の翌場所で全勝優勝しましたから、いかにデトックスが大事かということですね。土用という季節の合間が、今回のことで、より身近に感じることができた気がします。
参考:キヨミのニューヨーク!スピリチャル九星気学 https://www.youtube.com/watch?v=_55a–cGO6Q