猛暑対策
2010年8月2日
世界の各地で猛暑が記録されている。日本でも全国的に連日それは続いた。思えば、昨年の夏があまりにも過ごしやすかったため、今年のこの昼夜の暑さは体にこたえそうである。寒さをしのぐには厚着で対応できるが、暑さは体から汗となって、水分や、塩、ビタミンなどが奪われるから大変だ。特にその補給をしっかりすることと、冷房や扇風機のお世話になりがちなので、冷えには十分気をつけたい。私自身、学生時代に水泳部だったせいなのか、不思議と夏場に体調を崩すことはない。逆に食欲が増すほうで、一番太るといえばこの季節である。今年も今のところ順調である。その好調な原因は、やはり毎日の日課となった温冷浴のような気がする。水温が高いため、冷水本来の気持ちよさが感じられないのは残念だが、冷水、温水を交互に繰り返していると、体の芯にたまっている熱が発散されるように、風呂から上がるころには体の火照りがまったくなくなっている。
熱中症が年々増えている原因は、エアコンなどの快適さの普及で、汗をかくことや、寒さに耐えるといった「緊張と弛緩」という自律神経の働きが弱くなったことだといわれている。確かにそのとおりだと思う。機能は使わなければ衰えていくからだ。そう思って振り返ってみると、昔と今では生活環境は激変したように思う。われわれの子供時分に、エアコンなどの空調機器は、さほど日常的に使われていなかった。通った学校でもそうだった。せめてあったのは、職員室か校長室くらいだっただろう。夏は暑い暑いといいながらでも、汗をかいてまで授業中寝ていたものである。今はどうだろうか。年中快適な空調温度で生活してはいないだろうか。そうなれば当然、本来持っている機能は衰え、あらゆる急激な変化に体が耐えられなくなるのも当然である。かわいい子には旅をさせよ。という言葉があるが、厳しさを教えることは、早ければ早いほどいい。健やかな健康を願ったこの言葉の持つ本来の意味が感じられはしないだろうか。猛暑対策に、この温冷浴は、一石二鳥である。
次に、水分補給には十分気をつけたい。特に女性は、水分摂取の少ない方が多い。水が入っていかないという人をよく見かけるが、水の飲み方の大きな誤解である。最良の飲み方は、水を口に含ませる程度である。これならこまめに飲めるはずである。私も昔はスポーツの後は水をがぶ飲みしていたが、それでは胃腸機能が弱まってしまう。これが証拠に、水が体に吸収されず、胃の中で踊っていることがよくある。体は重たくなり、動けなくなる。低ナトリウム血症といわれ、最近、問題となっている現象である。こまめな水分補給を何より心がけたい。特に野外でスポーツをする場合などは、柿茶がおすすめである。柿茶はビタミンC(緑茶の約20倍の天然ビタミンCを含む)を多く含んでいる。水分補給とともに、有効成分を摂取できるからだ。 今年の夏は、長くなりそうである。備えあれば憂いなし。以上の話しが体の備えに、お役に立てば幸いである。