葉っぱ フェアトレードタウン認定都市 名古屋

2015年9月1日

  暗いニュースが多い中、今月の19日に名古屋市が正式なフェアトレードタウンとして認定されることになりました。日本では熊本に続いて2番目になるそうです。タウンという言葉が付くように、名古屋市がフェアトレードの活動を深く理解し、より広くその精神を普及するという役割を担うといわけですから大変明るいニュースです。
 ではフェアトレードとは一体どういうことかを簡単に明記します。
コーヒーや紅茶、バナナやチョコレートなど日常を彩るたくさんの食べ物が世界の国々から私たちの手に届けられています。それらを生産している国、人々のことを考えてみたことはあるでしょうか?
  日本では途上国で生産された日用品や食料品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたりする事態が起こっています。生産者が美味しくて品質の良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証れ、また自然環境にもやさしい配慮がなされる持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要です。
   フェアトレードとは直訳すると「公平な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。(フェアトレードジャパンより引用) 私達が日常、何気なく買っている食料品や衣類など、その多くが輸入に依存しています。豊富な品物に
取り囲まれている状況が当たり前になると、私達の神経が麻痺してくるのでしょうか。何の後ろめたさもなく物を廃棄したり、物が安い理由などを考えるより、安いもの安いものへと手をのばす傾向になます。私達はもう十分すぎるほど有り余った生活をしているはずです。私達一人一人が足元を見つめ直さなければ、この広大な地球の資源さえ、ここ数年で食べ尽くしてしまうでしょう。私達の身の回りのものをもう一度見つめ直しませんか。小さな疑問が、私達の生活環境を大きく変える原動力になると思います。
 今回のフェアトレードタウン認定にあたり、ご尽力されたフェアトレード名古屋ネットワーク代表の
原田さとみさんの言葉を最後に一部ですがご紹介させていただきます。
 「国内でも職人仕事が消え、小さな企業、商店が減り、自然の浄化作用を超えた廃棄物で山、森、川、海、自然の環境を壊しています。私達は自然に対しても、地球に対しても、地域に対してもフェアでありたいといの思いから、フェアトレードの理念を広くとらえ、地域に根ざした地産地消、地域活性化、地域貢献というフェア(公正)を目指します。地球から自然の恵み、水、空気、土、光などに対してもフェアに付き合い、美しい地球を未来に残せるように、私達は「地球とのフェアトレード」を理念にフェアトレードを推進しています。フェアトレードタウンとなったこれからがまた始まりです。
皆様とともに取り組むことで、名古屋でのフェアトレード活動を広げ、深めていきたいと思っています」