症状即療法
2002年11月1日
暑かった夏から静かに秋は過ぎ行き、一転寒い冬が近づいています。一日の寒暖差が激しいこの季節は、体をこわしやすい時期ともいえます。西式健康法では症状即療法という言葉があります。個人的にも大変好きな言葉なのですが、病気の症状は、病気と闘っている体の自然の反応、つまり、“療法”だと考えます。病院に行けば、風邪なら解熱剤、せき止め、のどの薬、鼻の薬など、様々な薬をくれます。しかし、これらの薬を飲んで症状がおさまったとしても、病気そのものが治ったわけではありません。重い風邪であれば何度でもぶり返し、やがて薬も効かなくなってきますし、副作用が出る場合もあるかもしれません。症状が出たら即療法、体の自然な反応を手助けしてあげるように心がけたいものです。
毎年風邪から肺炎を患う人が急増しているそうです。そうならないように患う前にからし湿布で体の手助けをしてあげましょう。
ベンチャー企業であるオムロンの起業精神の中にも問題の迅速な根本的解決を唱えるという意味でこの症状即療法という言葉が活かされているそうです。
カラシ湿布・・風邪、気管支炎、扁桃腺炎、結核、喘息などの症状におすすめ
方法
?カラシと小麦粉の割合 成人1:1 幼児1:3 赤ちゃん1:4
?カラシと小麦粉を50~60℃のお湯で練り、ベタベタ状のものを布または料理用ペーパーに3mmの厚さに塗り広げます
?上からもう一枚ガーゼを当て、ガーゼ側を胸部または背中に広く湿布します
?湿布の温度が下がらないように湿布の上にビニールをおき、毛布をかけて全身をあたためます
?実施時間は大人で10~15分くらい。少しめくってみて皮膚が赤くなっていれば効果があったということです。あとはぬるま湯でふき、乾いたタオルで水分をふき取っておきます。
参考著書 「少食の魅力」西本多美江・宇津野ユキ共著