葉っぱ 清き1票の行方は

2001年8月1日

地球温暖化防止会議でCO2(二酸化炭素)の削減が叫ばれる中、皮肉にも態度を決めかねている日本は大変な猛暑に見舞われました。世界の天気予報では、日本列島はナントあのハワイよりも暑い!それなのにアロハシャツでなく制服姿が多いというのはどうも温暖化を促しているように見えます。中部地方では、電力需要は最大電力(1日のうちでピークだった1時間に使われた電力を平均したもの)を二日連続で更新したことが新聞に掲載されていました。これは98年の夏以来のことだそうですが、今や日本の夏は南国の島より暑いのです。これもCO2の影響でしょうか。この電力使用量は二酸化炭素排出量に換算されることは言うまでもありません。
先日、環境を考える講演会を聞く機会があったのですが、そこでなるほどと思ったことがあります。それは私たちは一人一人選択権を持っているということでした。当然のことなのですが、いまいちピンときませんでした。物を買うか買わないかの選択、物を使うか使わないかの選択、その人を選ぶか選ばないかの選択など言い出したらきりがありません。一つの例として話されたのが20年前に有機農法を取り入れたカリフォルニア州のことでした。手間がかかる有機野菜はもちろん値段も高いのですが、州民が健康にも環境にも良いその農法を支援して高い有機野菜を買い続けた結果、今や州全土が有機農法に変わり、安価にその野菜が買えるようになったということです。私たちも、日常の生活の中で絶えず自由に選択権を行使して票を投じています。票というと選挙のイメージがありますが、野菜を買うのも、物を使うのも同じ事です。どうやら今回の選挙は、自民党率いる与党の圧勝で終わりそうですが、今後も私たちは清き一票を投じるのです。未来を変える選択権をもって、清き一票を投じたいものです。