葉っぱ ひと昔前を振り返って

2013年1月2日

 時を刻む時計の針や、夜空に広がる星座の数、干支などに共通する12という数字、木星が天球を約12年周期でまわることから時空に対する概念をその数字であらわすそうだ。でもこれをよく考えてみれば、古代の人達はすでに宇宙空間に広がるあらゆる知識をすでに持っていたことになる。太陽系から地球を覗くくらいありとあらゆる現象を表現していた。今でも躍起になって古代の遺跡を掘り起こす意味がわかる。検証することぐらいが関の山の今世紀に真実などないからだ。進化しているどころか、どんどん退化していると考えたほうがいい。
 科学技術の発展とかいうが、原発のように厄介なものをそこらじゅうに作って後のことは知らんぷり。医学もしかりで、けったいなワクチンや薬を作ってますます病人をうみだし、人を恐怖の虜にして後は責任放棄。結局のところ何かに頼らないと生きていけない人間をますます生み出している。 品物の山の中で生活したら病となりゆくゆくは癌になる。この字の構成を見てもいかに先人が尊い智慧を持っていたかが伺われる。そろそろ後ろを振り返らないと、自分の立ち位置まで分からなくなってしまうに違いない。
 今から12年前はちょうど2001年、宇宙の旅ではないが21世紀を迎え、少なからず期待に胸を膨らましていたときと記憶している。しかしどんな出来事があったといえば、日本で始めて狂牛病の乳牛が発覚した年だ。食への不安の始まりだった。そしてだれもが最も鮮明に記憶しているのがアメリカ同時多発テロ事件(9.11テロ事件)。日本では自民党をぶっ壊すといって小泉首相が誕生し、自分の言葉で語る総理として庶民に親しまれ、国会テレビ中継の視聴率も大幅にアップした。その高い支持率を背景にして湾岸戦争に加担していった。明るい未来どころか、ここから世界に火種は飛び散った。 振り返るほど暗い話しばかりが目につく。新年早々の話しには相応しくないかもしれないが、これから先は、いかに一人ひとりが自立した考えを持てるかどうかにかかってる。今までに得てきた知識を一度消去するくらいの構えがあっていい。マスコミやメディアが作り上げたシナリオに躍らさずにすむ。常識と思っていたことが実は非常識なんていう話しは今後ますます増えるだろう。所詮私達が得ている知識の大半は、ここ200年程度に過ぎないからだ。本当のことは、古きを温めてこそ、新しいものが生まれるはずである。
 巳年の「巳」(み、し)という字は、胎児の形を表した象形文字で、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表しているとも言われ、「起こる、始まる、定まる」などの意味があるという。餌を食べなく
ても長生きすることから神の使いと崇められたそうだ。神が体の中を走る神経ならば、少しは自分の体を労るだろう。
「少食の者には死病の苦しみや長患いがない」「人格は飲食の慎みによって決まる」水野南北
耳に痛い言葉だが、健康でいる大切さを年々痛切に感じる。

今年の皆様のご健康を祈願します。
本年もよろしくお願いします。