コロナ時代の生き方
2021年1月4日
「インフルエンザ・ワクチンは打たないで」を書かれた元国立公衆衛生院疫学部感染症室長、母里啓子さん。この本を店に並べたのは十年以上も前のことになります。私自身、インフルエンザにかかった記憶というのは、二十代前半に、普通じゃない体の節々の痛みや光熱で、丸一日寝込んだことがあり、明らかに風邪とは違う症状なので、インフルエンザではなかったかと思っています。先にも後にもこの体験だけで、医者にも行かなかったので、確かなこととは言えません。それにしても毎年累計一千万人以上も患者をだすインフルエンザ。本当にワクチンは効くのかどうかを疑問に思って手にしたのがこの本でした。
その中の一部を紹介すると、
・インフルエンザウイルスはのどや鼻の粘膜に付き、そこで増殖する。インフルエンザワクチンは血液中にしか抗体をつくれず、のどや鼻には抗体ができない。
・インフルエンザワクチンはもともと流行を予測してつくられているだけであり、その上に、インフルエンザウイルスは日々猛スピードで形を変えるので、効果が期待できない。。等々。
インフルエンザは、学校で感染して流行拡大につながるため、学童にワクチンを強制的に接種させることで防波堤にさせて(学童防波堤論)社会全体に流行を防ぐ目的で、小学校から高校まで何年にもわたって接種を実施し、多いときで千七百万人!そして二十年以上に渡って行われて、結局流行は収まりませんでした。その間、ワクチンによる被害者が出て、国が裁判で敗訴し、義務的接種が廃止に至るのです。何とそれまで一般の人にはインフルエンザワクチンを打っていなかったそうです
さて、そんな母里啓子さんを話し手に、聞き手辻信一さんによる「コロナ時代の生き方」~怖いのは、パニックとワクチン待望論~がユーチューブでアップされているのを見つけました。その内容は、どんどん不安な状況にさらされている現状を、とても正面から分かりやすく、安心できる言葉で綴られています。
物理学者にして随筆家である寺田寅彦氏が語った正しく恐れるという言葉は、「科学的な知見に依拠して恐れるべきものは恐れ、そうでないものを不必要に恐れることはやめましょう」というものですが、感染症を研究していた方が、このコロナウイルスに対して、どう感じているのか、そして私達はどうそれと付き合っていけば良いのかのヒントが見つかると思います。
今年は辛丑(かのとうし)
「辛」下にあるエネルギーが上に出現上に向かって求め冒す。その過程で「つらい」「からい」がある
「丑」赤ちゃんが右の手を伸ばした姿。曲がっていたものが伸びる 始める、結ぶ、つかむ
緩やかな衰退、痛みを伴う幕引きと、新たな命の息吹が互いを生かし合い、強め合う年のようです。本年もよろしくお願い申し上げます。
ナマケモノ流「コロナ時代の生き方」~怖いのは、パニックとワクチン待望論https://www.youtube.com/watch?v=CW_xO0EuxfI