葉っぱ 彼岸まで

2025年9月29日

 『暑さ寒さも彼岸まで』と言いますが、今年の猛暑は、史上最も暑い夏だった昨年の記録を大幅に更新したそうです。そんな暑さが続いていましたが、彼岸に入ったころから急に秋の涼しげな気配になって、昔の言葉の重みを感じるとともに、暑さからようやく逃れることにホッとしたことではないでしょうか。三寒四温で体調管理がしばらく難しいと思いますが、体を動かしてこれから寒くなる季節に備えていきたいですね。
 さて、そんな先月のはじめからお彼岸が過ぎ去るまでの間に、私のカラダにも大きな出来事がありました。 思い起こせば20代前半の、かれこれ35年ほど前になると思いますが、ちょうど肩甲骨の下に、小さなできものがありました。ホリスティック医学の先生方とお会いする会合で、たまたまその先生に、それを診てもらう機会がありました。これは傷口に黴菌か何かがついて膨れてるから、その膿をとる治療をするか、今は痛くないのなら大きくならなければそのままでも良いのではないかな、というお話しでしたので、そのままにしてすっかり忘れていました。ところが、昨年の暮れから、どうもそれが大きくなっている気がしました。触っても痛くありませんが、間違いなく一回り大きくなっていました。そして先月の中旬、急にその部位に痛みが出始めて、服に触れても痛みが走ります。脱いでみると、その幹部は赤くなっていて、周辺も赤みを帯びていました。その時に、当時のその先生の言葉を思い出したのですが、何か方法はないか?と思い巡らせました。サトイモパッチ(里芋パスタを湿布状にした商品)があると思い、その袋を探したら、父が高熱が出た時すでに全部使っていて、一枚もありませんでした。早速店に行ってから、早速幹部に貼りました。
※「里芋パスターの主な効能は、体内の毒素を吸い出す作用と熱を冷ます冷却効果です。古くから「いも薬」と呼ばれ、打撲、ねんざ、炎症、ぎっくり腰、乳腺炎、水疱瘡、さらにはがんや腫瘍などの重い病気にも用いられてきました。里芋のアルカリ成分が酸性を引きつけ、患部の毒素を吸い出すと考えられています。」
 亡母が腹水が溜まった時に、里芋パスタが腹水を吸収したことを経験してますので、これが一番良さそうだと感じました。その翌日の朝、湿布を取ると、膿の部分が表面に押し出されていました。写真に収めろと声がするので、この日から毎日の様子を撮っていきました。3日後には、皮膚が破れて粉瘤の被膜が姿を現しました。そこに直に湿布するため、まさしく腫れ物に触るほど痛かっったです。こんなことがいつまで続くのかとふと思いましたが、一日二回、湿布を張り替えていくと、痛みは徐々に治まっていきました。粉瘤内部の血の色の液体が湿布によって押し出されるため、ガーゼを当てるようにしました。一週間後には、中の膿が表面に出始め、それが彼岸明けには、とうとう中の膿を排出しました
。ぽっかりと空いた傷の部分をガーゼと湿布をさらに続けて、傷口がようやく塞がってきました。自然療法の凄さをまじまじと見せつけられた体験でした。病巣と一口に言いますが、それも自分の体の一部であり、それをどう対応するかで、それが病になるのか、体質改善になるのかが変わってくるのですね。何でも人任せにせず、自分と向き合うことの大切さを改めて痛感したお彼岸の出来事でした。