葉っぱ オーガニック菜園で

2024年7月1日

 昨年から、米作りに加えて畑もはじめました。きっかけは家の近所にオーガニック菜園ができたことなんですが、すぐに募集がいっぱいになったため、諦めかけていたところ、たまたま会った知人がその責任者をご存じだったため、その後の計画を聞いてもらったところ、新たに農地を増やすということでお借りできました。最初に借りた農地の場所は、以前、田んぼだったそうで、園芸をする目的で土砂を入れて整地した後、その目的がとん挫したため、菜園の利用に変更されたのでした。そのため雨が降ると水が溜まり、排水する場所もないため、今から思えば、シロウトがやる場所にしては、ハードルが高かった気がします。責任者の方が見かねて、一度耕運機で地ならししてもらいはしたのですが、雨が降ると、元通りの水たまり状態になってしまいました。仕方ないため、刈った草を何度も土に埋めることを繰り返しました。その甲斐あって、なすや唐辛子と、秋にはたくさんのサツマイモが収穫できました。陸上での実験栽培にいただいたハッピーヒルも、たった一株だけですが、実って収穫しました。
 今年になって、菜園の責任者が代わり、その方が今まで見てたんでしょうね。見かねて、新しい場所に代えてくれました。ちなみに今まで借りていた場所は駐車場にする予定だとか。

 新たな農地は、前の年までしっかり土作りをされていた方だったそうで、見るからに土がふかふかで、雨が降っても水が溜まることがなく、すぐにでも植えることができる絶好のコンディションでした。 春から、まず手はじめに自家種とりしたコリアンダーを一列に植えました。その後、九条ネギ、レタス、唐辛子、サンマルツァーノ、バジル、なす、じゃがいも、すべて在来種の苗でそろえて今、順調に育っています。とくにコリアンダー(パクチー)は大好きな香草のため、ほぼ毎日、成長確認の
ために出かけては周囲の雑草取り。収穫できるようになると、ますますその頻度は高くなり、雨の降る日以外は毎朝収穫に行っています。そのうち、バジルも立派な葉をつけるようになったので、両方収穫するのが早朝の楽しみになっています。そんな二年目のド素人でも収穫できるのは、やはりネット情報のおかげです。YouTubeには、山のように野菜の作り方や育て方、収穫の仕方などが出てきます。人それぞれやり方は違うにしても、大体似たような情報が入手できるので便利な世の中になったものだと、つくづく感じました。知りたい情報はすぐ手に入るし、それをしっかりコツコツと根詰めてやれば、プロ並みの腕にまでなるのも不思議ではない時代です。学校だって行かずにネットで勉強してる人も多いと聞きます。わざわざお金を出して塾や教室に通わなくてもそんなことが普通に出来てしまう時代なんですね。 職業は?将来何になりたい?という答えに「ユーチューバー」と答えるお子さんも少なくないらしいですが、まさに一夜にして、聴衆引き付けて、昔のアメリカンドリームのようなことも夢ではないという不思議な時代に生きているようです。それ相応の努力も必要なことは間違いないでしょうが、ある意味では、ネット社会に平等に広がっているチャンスということです。昔ならどんなに探しても見つからなかったものが、この大きなネット空間で検索すれば、何かはヒットしてきます。角度が高いか低いかの情報は、その人の今まで生きてきた感がものをいうでしょう。行きたくても行けない場所と思っているところでも、行った気になるくらいの情報はいくらでも見ることが出来ます。遠い雲の上の存在の人にも、ネットのおかげでリアルに会えたりできる可能性があったりするわけですから、不可能なことがなくなったと言えるかもしれません。結局、こんなに便利になった時代に、果たして自分は何をするべきかをしっかり腹に落とし込んでおかないと、この情報の洪水に飲みこまれて、あっという間に浦島太郎になってしまっていたということにもなりかねませんね。何事も、頼ったり依存したりしていた時代は終わったようです。いかに自分が前を見据えて生きていくか、菜園で雑草取りをしながら、ふと頭をよぎりました。