自己免疫疾患
2024年5月31日
思い起こせば、もう30年も前になりますが、そのころ私が取り扱っていた商品の中に、今も店で販売しているSOD様食品がありました。その商品がもとで、ヘルシングあいを創業した加藤ヒロ子先生との出会いもありました。当時のヘルシングあいは、先生の健康相談を中心として、料理教室や、手当法などをご指導されていました。保健婦の立場で、栄養をもっと摂りなさいと指導していながら、先生ご自身が病気になり、西式健康法で回復した経緯があります。病気の原因が、栄養の摂り過ぎだったことを痛感し、それ以来、栄養を摂り過ぎたら病気になるので、病気にならない健康作りを提案する場所としてお店を開かれたのでした。並んでいる商品は、それに必要なものしか取り扱っていませんでた。しかしその中に、私のおすすめしたSOD様食品もあり、特に先生は、病気の重い方にすすめていました。その理由は、食事療法だけでは、その患者さんの症状を改善するのに時間がかかるため、少しでも体の負担の軽減にとの考えからでした。相談者は、ガンやリウマチ、難病の方から、アトピー性皮膚炎の方など、病院に行っても良くならない方が大半でした。幸い、その方々に私の取り扱い商品が広まっていったため、大阪の甲田先生のところまでその患者さんを引率する手伝いもさせていただくこともありました。
その加藤ヒロ子先生が慕っていた保健婦の方がいました。ベイチェット病を克服した西本多美恵先生で、西式甲田療法を全国から保健婦を集めて広めた方です。加藤先生が病気になった時も、西本先生の主催した西式甲田療法の勉強会に行ったそうです。栄養推進ありきの現代医学の盲点をつき、生菜食、少食・断食療法などを駆使した真の健康医学に、目から鱗が落ちた思いがしたとよくおっしゃっていました。私も、難病を克服した方なのでぜひ会ってみたいと思ったので、国定忠治ではないですが、群馬県の赤城山のふもとまで行ってお目にかかりました。こころよく迎えていただき、ご自身の体験を、惜しみなくお話ししてくださいました。その時の話しで、今でも思い出すのは、日の出とともに起きて日が沈むとともに眠るという自律神経が整う生活が第一。活きた野菜や塩が効いた玄米とみそ汁、そして西式体操をしっかりしていれば、ガンや難病はおろか、治らない病気はないと、力強い言葉で語られたのが、昨日のように蘇ります。
あれから30年たって、ますます食の栄養過剰は目を覆うものがあります。ネットの依存度が高まり、昼夜が逆転して生活している人も少なくありません。病気にならない方がおかしい気がします。コロナウイルスの対応に迫られて、人との交流まで制限させられた時期を通り過ぎて、日本で年々増加している自己免疫疾患。そういう方が店に訪れることも増えてます。以前のお便りで、リウマチが改善されたケースなどを紹介したこともあるからでしょうか。仕事を続けながら、病院に通院されている方や、体調不良で自宅と病院を行き来している方などにお話しを伺うと、まず、便秘の方ばかりです。病気を克服した方のお話しをそれぞれさせていただいて、ご自身でできる方法があるとお伝えしています。それでも西式体操や玄米菜食に興味を示されて、再訪されるかたはごく少数です。30年前の加藤先生の患者さんもそうでしたが、きちんと実行される方で、改善に向かう方を何人も見てきています。これらに対する予防法や治療薬がないから難病なんです。ステロイドや免疫抑制薬しか、処方できない現代医学。自分の免疫力を回復させるためにも、自身の食生活や生活習慣を見直す必要があると思います。細胞は3ヶ月で生まれ変わると言います。何もしなくても3ヶ月。一歩づつ前に向かっての3ヶ月。その積み重ねが天と地ほどの差となって自分に帰ってくることだけは間違えありません。
書籍「マクロビオティック在宅介護」~父のパーキンソン病闘病記~も、食事と手当が、いかに大切かを物語っています。ご一読いただきたい書籍です。(店頭在庫あります)