排泄の効用
2020年11月1日
お客さまとの話しの中で、よく出てくるワードは、便秘という二文字。女性は二人に一人が便秘と言われているほど日常化しているため、ピンとこない人も多いように思われます。そこで気になるのが、そんな親御さんのお子様のことです。学校では、一週間も便が出ないのを平気な顔で話している子も少なくないようです。これほど大事なことが、家庭内で話題にならないほど、日常化しているという
ことではないでしょうか。 私も学生時代に一度、授業中に激しい腹痛に見舞われたことがありました。痛くなったり治まったりの繰り返しだったので、授業が終わるまで我慢をしていたら、顔から冷や汗が出るくらいの痛みになったため、トイレへ行かせてもらおうと立ち上がった瞬間に気を失って、気がついたら保健室で寝かせられていました。立ち上がってそのまま倒れたそうです。前の生徒の机に顎から落ちて、そのまま床に倒れ込み、顎からは出血して、床に広がったため、教室が一時騒然となったそうで、今から思い出しても冷や汗が出る経験でした。幸いだったのが、衝撃で歯が折れなかったことです。
このように、授業中だったり、体調がすぐれなかったり、女性は、特にホルモンの影響だったり、構造上腸を圧迫するため、排泄のタイミングを逃して、それが便秘の原因になったりするそうです。
腸内で、便の停滞が起こると、異常なガスが発生し、それが脳の神経を刺激します。鬱や精神病が、便秘が原因と言われる所以です。私の場合も、我慢しすぎたために、腸内が酸欠になり、そのため、脳が停止したとも考えられます。
便秘にはさまざまな要因が考えられますが、腸内の善玉菌を増やすには、食物繊維が豊富な食事が一番です。食物繊維が善玉菌のエサとなるからです。旬の野菜をジュースにしたり、白米を玄米に代えてみるとか、今はごぼうのシーズンですから、それら繊維豊富なものを料理に多用するなどして、腸内の環境が整う食生活で、ご家族のためにも便秘にならない体質づくりに心がけたいものです。なかでも重症な便秘の方には緩下剤のスイマグをお勧めしてます。甲田医院のホームページにその分かりやすい説明がありましたので以下に転記します。
「人の体液と海水の成分はよく似ています。海水のエッセンスであるにがりをもとの原料とした緩下剤です。市販されているお薬の大部分が「大腸刺激性下剤」というタイプで、腸の神経を刺激することで排便を促します。作用が強いので、場合によっては腸内の粘膜に炎症をきたすことがあります。習慣性があるので、はじめはとても効果的ですが、次第に効果が弱くなくなり、結果として多くの量を服用せざるを得なくなってしまいます。それに比べてスイマグは、「塩類下剤」といって、塩類の浸透圧を使って水分を引っ張り、腸内の水分量を増やします。それによって、便が水分を多く含んで軟らかくなり、量も増えるため、蠕動運動が起こって排便しやすくなります。習慣性がほとんどなく、長期間の使用が可能です。」(以上)
ピエール・デルペー氏の「マグネシウムの含有地は健康地である」と、ロビネー氏の「ガンの地質学証明」は、マグネシウム含有の多寡が便秘をするしないことを関連付け、また、ガンの多い地域と少ない地域を地質学的に立証しました。今から百年以上も前のことです。
さらに、紀元前5世紀に活躍したヒポクラテスは、「すべての病気は腸に始まる」という言葉を残しています。腸の健康、排泄がいかに私達の健康にとって大事なものかを語るのに十分なことを賢者は後世に伝えています。