葉っぱ 九星氣学を学んで

2019年9月1日

 九星気学と言うと、毎年朝刊に入ってくる高島暦。易学は、今から六千五百年程前の中国で太昊伏犠によって八卦が出来、文王・周公により易経として体系確立し、孔子により王経として大成されたそうです。そして気学の説明には、「人は、誕生した瞬間から、地球の大気に包まれ成長してまいります。その後、太陽・月・地球等、宇宙との関わり合いの中で、影響を受け、生活してまいりました。この天と地の間で生活をしている人間の運命との相関・組み合わせを体系化し、確立したものが「九星気学」」とありました。
 これまでお金を出して学ぶ機会が何回とありましたが、たまたま参加した年が八白土星が中央に来る八方塞がりの年回りだったり、恵方や暗剣殺などの方位ばかりに気を取られたりで、やめてしまいました。
 今回、ニューヨークからお越しいただいた野田先生とは、東京での食事会でご一緒させていただいたことがあり、その時の九星氣学についてのお話しがとても魅力的だったので、今回お越しいただくことになりました。
 野田先生曰く、「日本での九星氣学の位置付けは一般的に、占い、方位学と捉えられていますが、私が九星氣学を学んだのはマクロビオティックを通してなので統計学的に陰陽五行をベースに宇宙の動きを学び、そのサイクルに反映して人間である私たちがどのように反応して動いているか、統計的に九つの性質や気質に細分化し、それぞれの性質を深く知ることなんです。そして、あくまでもこれは道具の一つであり、指針となる良いものですが、この道具に私たちが動かされることはありません。どのように人生を楽しく生きたいのかはそれぞれ皆さんの自由な選択にあると思います。」
 このようなお話しから分かる通り、たいへん腑に落ちる話しばかりで、前半、後半二時間の計四時間が、とても短く感じられました。合点がいったことが沢山ありましたので、特に心に残った内容をご案内したいと思います。
まず、易という漢字の成り立ちです。これが「日」「月」を上下にした合字で、陰陽であり、人間は『太陽=陽』と『月=太陰』の光の影響を受け、それを頼りに処世してゆくという意味です。
そして氣学の氣。昔は中に米を書いていました。そのお米の字が、八方を示すということです。お米を中心とした食文化を続けてきた民族だからこそ、この九星氣学は、私達に知らない間に身近になっていたのかもしれません。
 お米の田植えは四月頃。そのため、私達の生活リズムは、新年度が四月に始まりますね。面白いことに欧米は小麦の文化。小麦を蒔くのは九月。だから新年度が九月。さらに付け加えると、お米離れで、パン食傾向にある我が国は、新年度を九月にする案さえ出されているそうです。
 この見事なシンメトリーは、人々が食とともに生活リズムが形成されることを物語るのに十分ではないかと思います。
 野田先生の九星氣学講座は来年の二月に当店にお越しいただく予定です。