続けること 4
2016年4月1日
今年の正月から青汁作りをはじめて早3ヶ月が過ぎた。しかも蓚酸の多いほうれん草と人参がベースでセロリやキャベツが少々、果物も加えないやり方で続けている。その間、さまざまな変化があった。まず、飲み始めてすぐに肌つやが良くなった。胃腸環境が良くなり、肌から出る保湿成分が整ったからではないだろうか。野菜ジュースで同じような体験をされている方が身近に何名もいるので、確実にわかる効果の一つと思う。そして大きな変化といえば飲み始めて3日後のこと。夕方から極度の悪寒が足元を襲った。風邪の症状と思ったが、これほど急に病原菌に体のバリヤを破られ、症状が出たことは記憶にない。温冷浴をして夕食を抜いてすぐに床についた。数時間後、寝苦しさに襲われ目が覚めると発熱している。完全な風邪症状。さらに酷くなったら治るには時間がかかる。アスミンを再び飲んで翌朝目が覚めると、熱は引いたようでホッとしたが、足が鉛のように重かったのが気になった。変調が起きたのは出勤して昼近くなった頃、急にミゾオチ部分に鈍い痛みが走り、その痛みは強弱を描きながら徐々に強さを増していった。あまりの辛さに冷や汗が流れだし、鏡に写った顔は顔面蒼白。意識は遠のくし、そんな時に限って接客で追われる。異変に気づいたスタッフが代わってくれて、横になろうとした時のこと、冷たかった足先に体温が戻ってそれが全身に広がり、冬だというのに汗が吹き出して着ている服を脱いだほどだった。次第に意識がはっきりしてくるとスーッと痛みが消えて何もなかったかのように平常に戻った。しかしそれから数日間はミゾオチ部分に痛みの痕跡が残っているような感覚があったため、青汁と一日一食を3日間行い、週一回の寒天断食をした。その後違和感はなくなった。
以前、ご紹介させていただいた書籍には、このようなことが書かれていた。
「胆のうや腎臓の砂や石が、野菜汁で迅速に治療されると、苦しい痛みが襲うが、それは数分か、長くて一時間くらいのもので、溶解したカルシウムが通過すると、痛みはピタリと止まる。」と、体験した者にとっては大変リアルな内容だ。痛みの原因は特定できないが、長年の蓄積で硬化したものが、溶けて流れ去ったということも大いにあり得る話しだと思う。
さて、3ヶ月経った今の両親の現状もご報告させていただこう。父親の物忘れは相変わらずで良くなる気配はない。しかし変化といえば、私が体調を壊した4日目の朝、気だるい気分を振りきってジュースを作ろうと思ったら、すでにジュースマシンの音がしている。様子を伺ってみると、父親が代わってジュースを作っていた。それからというもの自分の担当のように毎日作ってくれている。さらに、出不精だった男が母親に引っ張られ夫婦共々トレッキングをし始めた。刈谷まで用具を買いに行き、そこで教えてもらったトレッキングスクールに週一回通っている。体を動かし始めると、どこかに行きたくなるらしく、先月は冬の長野に一泊二日の旅行に出かけ、先月末には二泊三日で九州へ旅行に出掛けた。母親が腰から股関節を痛めてもう二度と旅行なんか行けないと寂しそうに呟いていたのは一昨年のこと。それが今では嘘のように動けるようになった。週一回の断食をはじめて母親はすでに3年になる。その効果は間違いなく体に変化を与えていると思う。
健康法は山ほどある。何でも良いと思う。本当に自分自身を労ることを続けてさえいれば、必ず体はそれに応えてくれるはずだ。年齢は関係ない。年老いていく二人を見ながらそう強く感じている。
参考著書 「生野菜汁療法」ノーマン・W・ウォーカー著 樫尾太郎訳 実日新書