体幹呼吸法クラス5回目に参加して
2013年9月1日
福島の汚染水問題が、BBCをはじめ世界各国のニュースになっている一方で、総理自ら原発の販売に世界を飛び回っている。各国に詫びを入れるのが普通だろうに、こんな馬鹿げた芝居をよく出来るものだ。しかもメディアは、それに異を唱えないどころかトピックにしている。どう見ても経済オンリーのイエローモンキーで、我が国の信用は地に落ちたと言っていい。もはや日本の生産品は手にとってもらえなくなる日が近いのかもしれない。世界は3・11という惨劇から復興努力をしている日本を、原発事故という問題はあるにせよ、はじめは温かい目で見てくれていたに違いない。しかし蓋を開けてみれば一度は収束宣言をしたはずの原発がその間でも問題をくすぶり続けていた。しかも今では手に負えない状態になっている。一体この2年以上何をしていたのだろうか。政権の争奪戦に、予算の分捕りあい。この期に及んでも金に目が眩んだサルにしか見えないだろう。しかもその間に、この大きな問題が茶の間でメディアに取り上げられたことがあるだろうか。くだらない番組を流し続け、臭い物には蓋をするという過去にしてきた過ちを今でも繰り返し続けている。そんなメディアを日本人は6割以上が信用しているのだから滑稽である。
こんなことを書くはずではなかった。毎月やり始めた体幹呼吸法の講座について書くつもりだった。今年の4月から、体幹呼吸法という講座が新たに仲間入りした。体幹呼吸法とは、骨盤や背骨の歪みをなくし、体の幹を養う。健やかな体を保つのに大切なのは、骨盤や背骨の歪みをなくすこと。”体の幹”をしっかりと安定させること。そうすることによって心地よい身体の使い方を身に付けるのが目的。昨年の今頃、この講座があるというのを聞いて参加したのがきっかけで通い続け、最近当店でも開催していただけることになった。
はじめて参加した時は、体が硬いのは自負していたが、ここまで硬いとは思わなかった。少しの屈伸などの動きで体が悲鳴をあげた。特に一番苦手な股関節を弛めるポーズが多いため、自分の体でも全然言うことを聞かない。簡単にいえば、縦に動いていたものを横に動かせというだけのこと。しかし、それの苦痛なことといったら言葉にならない。動かせる部分だけで不足なく生活ができるため、動かさない部分はどんどん退化していく。それがやがて歪となって骨盤や背骨に支障をきたす。姿勢はどんどん悪くなる。血液循環が悪くなり、やがて病魔が入り込む。
長い人生だから、せめて心地よい体の使い方をしておきたいものである。そのためには、やはり苦手な部分の克服がいつかは必要になる。しかしどんな苦手なことも、毎日のささやかな努力でだんだんと変化していくものである。そのうち出来なかった姿勢が出来るようになる。毎日配達される新聞を積み上げていくと、一ヶ月もすると膨大な高さになるように、その努力ははじめ目に見えなくても大きな根となり体を支えていくことになる。
体幹呼吸法5回目のクラスに今回ようやく参加できた。そうしたら皆勤賞の方々の体の柔軟なことに驚いた。姿勢が良くなったら表情まで変わってきたというから不思議である。こうした健康の輪を広げることが、当店の存在意義だとつくづく感じた。だれでも最初はゼロからのスタートであって、一歩足を踏み出す気持ちを持ちたいものである。これは決して若いからとか年寄りだからとかいう年令の問題ではない。自分自身の心の問題である。
一人ひとりが、自分自身に労りを持てば、福島の今のような問題は決して起きないはずである。