まさかのミステリー
2004年9月1日
いつだったか覚えがないのですが、「謎を解け!まさかのミステリー」という番組で、ヘエ~!と、10回くらい押せるような話しがありました。オーストラリアには虫歯の人がほとんどいないのはなぜかという問題で、それに対する答えが驚きの内容だったからです。ちなみにオーストラリアでは個人の砂糖消費量が日本比で5倍と、かなり甘いもの好きだそうです。にもかかわらず、なぜ虫歯が少ないのか!まさしくミステリーなのですが、虫歯が少ない理由は、なんと「水」に秘密があったのです。オーストラリアでは、水道水の中に「フッ素」を混入させてるらしくて、それが「虫歯を防ぐ」というのです。実際にオーストラリアの12歳の虫歯の本数は、40年前の平均が9本だったのに対してフッ素入り水道水を飲みはじめ1993年には虫歯の数は平均1本になったそうです。現在では、世界60カ国で水道水の中にフッ素が入っている。そのフッ素を入れるときの年間費用はたったの20円。いいことずくめで金もかからなければ虫歯にもならない。そこまでくるとなぜ日本でも使用しないのか?という話に変わってきまが、わが国では「安全面は問題ないが、心配する人がいる限り行わない」ということで使用には至っていないそうです。
安全面は問題ないが、心配する・・ということは何を意味しているのでしょうか。実は、私もこの番組を見ながら、虫歯ができないのなら買ってきて水道水に入れてもいいなぁと思った反面、フッ素の安全性については今までも多くの議論があることも頭の片隅にこびりついていました。フッ素は、塩素 、臭素 、ヨウ素、などと同じハロゲン元素の1つです。相手を酸化する極めて反応性の高い気体です。ブームになったアパタイトフッ素系ハミガキ、などもそのたぐいですが使ったことがありません。そこでよくよく調べてみると、平成12年11月に、水道水へのフッ素添加について厚生省及び日本水道協会の見解に、フッ素添加(添加後の濃度が0.8mg/L以下であることが必要)により虫歯を防止する場合には、水道利用者の理解を得て実施されるべきと思料。フツ素添加上の問題点としてフッ素は消毒用塩素のように単一作用だけでなく、完全無害といいきれない。とありました。
テレビとは恐ろしいものです。危険性のあると思われるものが、あたかも必要不可欠なものに変貌してしまうのです。いかにもまさかのミステリーですね。