無名の詩
2002年4月1日
毎月といっていいほどかならず、どちらからというわけでなく情報交換とは名ばかりの酒席の会合をある人ともっている。年はひとまわり以上も離れているのだが、かれこれ十年来親しくして頂いている。新聞社勤務をしているその人の職業柄、話題といえば政治経済と思いきや、いまだかつてそんな会話をした記憶がない。だから堅苦しくなく長い付き合いができているのかもしれない。
その人いわく、新聞社でありながらニュース欄は全く見ないという。それよりは、購読者からの一言や発言、社説などが主だと。いわれてみれば情報というのは人の¨情け゛に¨報いる゛と書くように真の情報はそこにあるのかもしれない。どうしても大きな見出しに躍らされてしまいがちだが、真実はおそらく新聞の片隅に小さく載せられているのではないだろうか。
彼はおもむろに中日新聞の編集局長が執筆している欄を見せながら、毎週必ず読むようにと念を押した。新聞社は違えど、その人が編集局時代から尊敬していた人物だそうだ。
それからというもの毎週土曜日の編集局デスクを読むのが日課となった。今回は、その中で紹介されていた詩のご紹介をさせていただきたい。とても心に染み入るこの「無名の詩」は140年以上も、多くのアメリカ人に語り継がれているそうだ。
悩める人々への銘・・・・・・・・・・・・・・・
大きなことを成し遂げるために強さを与えてほしいと神に求めたのに 謙遜を学ぶように弱さを授かった
偉大なことができるようにと健康を求めたのに よりよきことをするようにと病気を賜った
幸せになろうとして富を求めたのに 賢明であるようにと貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして力と成功を求めたのに 得意にならないようにと失敗を授かった
人生を楽しむためにあらゆるものを求めたのに あらゆるものを慈しむために人生を賜った
求めたものはひとつとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた
私はだれよりも最も豊かに祝福されたのだ (作者不明)
A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED
I asked God for strength, that I might achieve
I was made weak, that I might learn humbly to obey…
I asked for health, that I might do greater things
I was given infirmity, that I might do better things…
I asked for riches, that I might be happy
I was given poverty, that I might be wise…
I asked for power, that I might have the praise of men
I was given weakness, that I might feel the need of God…
I asked for all things, that I might enjoy life
I was given life, that I might enjoy all things…
I got nothing that I asked for — but everything I had hoped for
Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
I am among all men, most richly blessed!
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