ヘルシングあい便り

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排せつ健康法2019.02.02

 先月末、愛知県がインフルエンザの最多記録の更新で騒がれる中、スタッフが突如二人風邪でダウン。それと同時に私も喉がいがらっぽくなり、頭はぼ~っとしてきたので、これはマズイと思って、早速アスミンをこまめに飲み、家に帰ってからは、悪寒がするため温冷浴をやめて、熱い温度の腰湯をしてすぐ床につきました。その後、頭の熱は出ませんでしたが、寝付きが悪く、体中でバリケードを破られるか破られないかの死闘が繰り広げられているという状況。熱っぽい部分に手を当てながら、応援を送り続けました。夜間目が覚めて喉に鈍い痛みがあったため、何年も継ぎ足ししているびわ種のエキスでうがいをして、そのエキスを患部に湿布して寝ました。
 翌朝、喉の痛みは昨夜より治まっていました。体は若干重く感じるくらいで、どうやら風邪菌とのバトルは、互角の勝負で、時折出る痛みや咳は、油断すればいつでも乗っ取られることを感じさせました。毎朝の青汁に加えて、菌にめっぽう強い臭い柿渋も飲みました。
 体の一部が思うようにならないと辛いですね。この時期、ちょっとした手荒れでも気になります。だから、寝込むような風邪やインフルエンザになろうものなら、早く何とかしてくれと思うのが、人情かもしれません。逆に言えば、私達のからだは、飲み過ぎようが食べ過ぎようが、夜更かししようが、体内恒常性(ホメオスターシス=環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのこと)の働きによって、安定した状態を保ってくれています。暑くなったら、勝手に汗をかいて体温調整したり、寒いときは、勝手に鳥肌が立って体温を逃さないよう働いてくれます。こんなに高性能な機能をからだは、誰もが当たり前に持っているんですね。冷静に考えれば凄いことではないでしょうか。からだが勝手に判断して正常な状態(健康)に戻す反応をしてくれてるんですから。
 では、逆に頭の方はというと、からだが疲れていても、付き合いや飲み会優先、疲れをふっとばすのに焼き肉でも行くか?など、かえってからだに負担をかけることばかりを考えてはいないでしょうか。当たり前に備わっている素晴らしい機能だからこそ、それを過信し、見過ごしてしまっているのではないでしょうか。
 伊沢博士の書籍「排せつ健康法」に、分かりやすい例えが書かれていましたで以降、ご紹介させていただきます。
「 ・・さて食中毒になるとだいだい誰でも"あァそうか"というふうに思い当たるフシがあるものです。
①私達の「からだ」は、悪いものは悪いのですから、一刻も早く、なんとか「からだ」の外へ出してしまおうと努力し、頑張り続けます。そして吐き気や嘔吐や下痢や、発熱現象はみんなそういう努力の結果、出てきた症状です。
ところが、
②「あたま」のほうは、この嘔吐と下痢と発熱の三つを、眼の仇のように思い込み?、何とか抑え込もうと考え、実行に移させています。その命令に従い、我々はそのとおり実行しているということです。これではまるで、からだと頭の対応の仕方は反対です。しかし、これほど正反対のやりかた、手
当ての仕方、対処の仕方、治し方を、今まで私達は何も疑わずにやってきたわけです。そこでそのどちらが正しいかを、もう少し突っ込んで言えば、どちらのほうが「からだ」のためになるかを突き詰め、調べ、反省してみる必要があります」
 インフルエンザが猛威を振るう季節だからこそ、一度、からだの声を聞いてみる良い機会かもしれません。

参考著書:伊沢凡人、伊沢和光著「排せつ健康法」誠文堂 

カロコの森プロジェクト2019.01.05

 昨年の暮れ頃から、店のいたるところに菅原真樹さんの撮られた写真の展示をさせていただいてます。一昨年の五月頃に、その菅原真樹さんに当店へお越しいただきお話し会を開催いたしました。私達の周りからどんどん緑がなくなっています。全国各地で、メガソーラー事業の名のもとで、手付かずの自然が残る山々にメスを入れようとしています。相変わらずダム事業は、問題を抱えながらも突き進もうとしています。環境破壊による災害が年々増えていることが明らかであっても、利益を優先することしか考えなくなった人たちが数多くいるということです。大変残念なことですね。数百年以上という想像もできない長い年月をかけて後世のために残された貴重な遺産が、たった数年で脆くも破壊されてしまうのです。ハワイ島にあるかロコの森もそんな貴重な場所です。

「カロコの森はフアラライ山が出来てから四万年のサイクルで手付かずの循環を繰り返し、進化し続けている姿を目の前で触れることができるハワイ全体の島々の中でも5%にも満たない奇跡の原生の森」だそうです。そんな森を破壊から守ったのが、様々な銀行に融資を求め、奇跡的にも融資を取り付けることができた菅原真樹さんでした。しかし、昨年の十月に、銀行側の抵当権とこの土地はお金儲けの対象として、次々と目まぐるしく銀行が新しい銀行に転売され、真樹さんも強制退去をさせれたのです。
 
 タマシイノヒトシズクという菅原真樹さんの写真集に掲載されているものは、海の生物たちに脅威を与えないよう写真はすべて素潜りで撮影するそうです。何と水深100mでの撮影さえあります。
そんな美しい写真の数々をご希望の方に販売させていただきます。そしてその売上はすべて、カロコの森プロジェクトに寄付させていただきます。
 現在、菅原真樹さんは、日本各地で、貴重な自然を守る活動として講演をされています。名古屋近辺にお越しの際には、また店に来ていただいて、お話し会を開催したいと思っています。最後に、菅原真樹さんからのメッセージをお伝えさせていただきます。

 「私は当初からこの森が永遠に金儲けの対象ではなくなり、いのちを育み、人々もそれに寄り添い、恩恵を深く受けるカロコの森と海から学ぶことで、ハワイの様々な角度から他の場も含めて、大循環の環の中で、素晴らしいハワイから癒し、学び、未来が見えるものをイマジネーション、インスピレーションを得る場として、カロコ森のトラストが成功し、アフプアアを伝えるメッセージセンターとしてカロコ、ハワイを愛する人々の拠り所、コミニケーション、学びの場所の聖地となればと考えています。
 一本一本森の命と人の命は同等と考えています。
今は、是非とも皆様のお力添えを頂きたいです。この問題を、栄養に笑顔に変えて再びこのカロコの森に皆で戻れることを信じます。」

内臓とこころ2018.12.01

 今年も残すところ、一ヶ月を過ぎました。光陰矢の如しと言いますが、年単位であっという間に過ぎさって行きますね。そして放たれた矢のように二度と戻ってこない時間です。
 さて、これからは忘年会シーズンからお正月と飲食のオンパレードで、内臓への負担が重くのしかかる時期を迎えました。最近では、お正月にファスティング(断食)をする方も増えているということなので、一時のお祭り騒ぎも年々変化しているようです。皆様はどのような年末年始を迎えられる予定でしょうか。
 先月中旬のこと、一緒にバレエのレッスンをしているRさんが、鼻水が出て仕方ないと言っているので、風邪でもひいたの?と聞いたら、カラダは全く違和感がなく、鼻水だけが出るということでした。以前にもお便りで何度か取り上げましたが、鼻のトラブルの多くは、栄養過剰が原因と思っています。多くのお客様に対して来ましたが、鼻炎や蓄膿などの厄介な炎症が、朝食を抜いただけで改善された方が何人もいます。今回もきっとそうだと思って、最近なにを食べたか聞くと、焼き肉を食べに行ったということでした。普段の彼女の食生活は、玄米食や野菜ジュースということなので、急激なカロリーと消化にかかる内蔵負担に耐えられなくなって、その排泄を鼻水を通して排泄しているのだと思いました。夕食を食べずに寝たら治まると思うと伝えたら、朝にはスッキリしていたと、その後嬉しい報告をいただきました。
 先月の初旬、二十年ぶりにタンボロッジさんに遊びに行ってきました。ご夫婦二人で、一年八ヶ月かけて作ったログハウスは、今ではマクロビオティックのお宿として全国的に有名です。それが、出発前々日からどうも体調が下り坂。これはヤバイと思って、食を控えながらの旅の始まりでした。
ところが、お宿でのお料理の素晴らしいこと。完全無添加のワインや、お酒も楽しめて、体調の具合などすっかり吹っ飛んでいました。ふと、壁に目をやると、大きなポスター用紙に、地球暦が描かれていました。以前から気になっていたそれは、太陽系に生きている人たちのための"時空間の地図"で、日本の旧暦「二十四節気」も記載されているすぐれものです。それを見ながら今日の日付に目をやると、数日前から土用入だったのです。体調不良の原因が分かりました。ここ最近、土用に入ると一気に内臓機能が落ちるのが分かるようになりました。食べたものが消化しきれずに残っている違和感です。自然とともに生き、四季が分かれている日本だからこそ季節の変わり目に起こる不調を後世に残した智慧が、この十八日間におよぶ土用の習慣なのでしょう。
 つい最近読んだ三木成夫氏の「内臓とこころ」は、そんな自分の感覚を確かめることができた本でした。多細胞生物の生物は、腸から進化しています。それをこの著者はわかりやすく紐解いてくれています。腸の露出が顔の起源である。いわば内蔵露出で、下から出れば脱肛と同じですね(笑)。口から肛門へ通じる消化管という内臓系の内筒と、皮膚などの体壁を外筒の二つの筒から進化した過程は、人間の胎内にみる四億年を経たことを表していることを伝えてくれています。
 大きな地球の歴史に刻まれて生まれてきたのが私達であり、その大きな自然のうねりに影響を受けながら生きているということです。内臓は、そんな過去の普遍的思いを私達に伝えているのかもしれません。内なる声を聴くとは、まさにそう言うことなのではないでしょうか。

悲報に想う2018.10.01

「お店もそこで働く子供たちも、社会のものです。」今も胸に響くこの言葉は、今から十数年ほど前、当時のポランの広場を、新たに宮澤さんに引き継いだころ、私との会話の中で語られたものです。言葉の主は、ゾンネ野菜共同購入会立ち上げの発案者、中久木方子さん。この店を引き継いで以降ですから四半世紀のお付き合いでした。
 ポランの広場にはじめて伺ったのはそれ以前のこと。うっすら記憶にあるのは、たくさんの本と、木製品の棚や机、大きな冷蔵庫などで、残念ながらそれ以上は思い出せません。記憶が鮮明になるのはパン工房が隣にできてからで、そこまで毎週月曜日の六時頃にパンを取りに行っていたこともありました。
 その後息子さんがパン工房を独立させて、星ヶ丘に、Meisterかきぬまs Backstubeをオープン、そして五年前に今の淑徳大学近くにその拠点を移しました。工房がなくなったポランの広場は、カフェに改装されてしばらく営業していましたが、それを引き継いだのが宮澤さんです。そのポランの広場を十四年に渡って続けて来られましたが、三年前に体調を崩したことにより、惜しまれながらも閉店いたしました。不思議なもので、その数日前に、中久木さんとそこではじめて食事をともにしたのが今となってはいい思い出となりました。駆け足で移り変わっていくお店と時代の変化に対応しながらも、しっかりと前を見据えたお話しの中で、その言葉は繰り返し語られたのでした。
食 事をしながら見渡すと、ご近所のご年配の方々からお子さんと一緒の若いお母さん方など、年齢様々な方々が行き交って、まさにコミュニティーという感じがしました。まさしく社会のものとは、そういうことなんでしょう。そこになくてはならないものなんです。
 現在はイタリアンのお店に変わりましたが、宮澤さんは引き続きその場所で料理教室を行っているそうです。
 大きな時間の経過は、記憶や人間関係を風化させていくように思いますが、心に残っていることは、時間が経っても昨日のことのように思い出されるものです。中久木さんの悲報をお客様から教えられたのは先月始めのことでした。昨年の暮から腰を痛めて思うように動けなくなったため、外出ができなくなったことから、急に弱ってしまったそうです。確かに、常に動いていた人一倍お元気な方でしたから、思うように体が動かないというのは、とても辛かったでしょう。そんな時にお会いできるチャンスがあったらと思うと、残念でなりません。
 本当にお疲れ様でした。ゆっくりお休み下さい。そしてよりよい社会になるようにこれからもお導き下さい。


当店のイッピン2018.09.01

 かれこれ30年近く前、バブルが弾けてもなお、経済が潤っていた頃で、就職は買い手市場。大学から斡旋する先は車のセールスばかり。候補の企業に面接に行くと、交通費を含めて数千円いただけだ時代でした。結局、就職せずに個人で事業を始めたのですが、それは大学時代に読んだ郡司篤孝先生の「恐い食品1000種」に遡ります。加工品に含まれているさまざまな食品添加物、増量して作られているパンなど、商品名や企業名が名指しで書かれていたためとても衝撃的でした。
 その後、郡司先生の講演会にも縁あって行けることになり、そこで得た情報や商品などを知人に勧めていたことが、今から思うとその基礎になった気がします。
 そんなある日、京都で行われる講演会のお誘いをいただき、そこで出会った商品が、紆余曲折あって、今日まで続いている当店のイッピンとなりました。
 その時の講演内容は、今では当たり前なワードになった活性酸素と、それを除去する酵素(SOD)。その研究発表の場でした。早速、当時推薦される商品の取扱をはじめました。その後縁あって、出会ったのがヘルシングあいを創業された加藤ヒロ子先生でした。西式甲田療法を中心とした食事指導と相談のお店として開業された先生のもとに、相談者は絶えませんでした。特に難病等
を患ってられる方も多く、そんな方に少しでも楽になる方法はないかということで、提案した商品をお取扱いただきました。驚いたのが、食事指導と併用されているせいか、症状が好転する方が多く、手のこわばったリウマチの痛みがなくなった方や、病院で調べたら反応がなくなった方もいました。悪性のリウマチで、節々の痛みが飲んでいる間は軽くなった方。余命半年と言われて、商品を届けた先の方は、その後、十年ほどお届けすることになり、がんの転移はあるにせよ、このおかげかもしれいわれたこともありました。
 当店のイッピンとは、そんな体験を多く出しているヘルシーアルファーです。胡麻や胚芽、はと麦などの天然の食物種子を、600年以上続く麹屋(ビオック 旧社名麹屋三左衛門)で発酵させて作られたものです。長い間この商品を取り扱ってきて、難病指定されているリウマチに改善が見られた方も多く見てきました。
 リウマチは、自己免疫疾患のために、異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうものです。これらの症状に、天然の食物種子を発酵して生まれた様々な抗酸化物質が、SODの作用をするため、改善され
るのかもしれません。この様なお話しを出したのも、つい最近、その症状が楽になったということをお客様からお聞きしたからです。
 体は、一度壊れてしまうと、なかなか元通りにすることは骨が折れます。日々の食生活と運動をキチンとすることが一番で、何かに頼らない自由な姿こそが本来の健康だと思います。健康な姿になるまで少し手を借りるという考えで、こんなイッピンもご利用いただければと思いご紹介させていただきました。

ヘルシーアルファー

意外な効果に2018.08.01

 今年は戊戌九紫火星。戊(つちのえ)の語源は『茂』で草木が繁盛すること。戌(いぬ)は切るという意味で、草木が枯れること。相反する言葉が表すように、記録的豪雨に見舞われ、そしてそれ以降は一転、晴天続きで記録的な猛暑が続いています。
 干支の組み合わせは60種。戊戌の年は六十年周期で巡ってくることになりますが、東京オリンピックのために建てられたあの国立競技場ができたのは1958年で、なんと60年前です。それを六十年経った今、奇しくも新しく再建築しているではありませんか!。巡り合わせとは、馬鹿にできませんね。森羅万象の大きなうねりの中では、人間の一生など瞬きするほどの出来事なのかもしれません。
 そんな猛暑が続いています。年齢ともに、この暑さが体に堪えるようになって来ていました。自宅の寝室が西日の当たる部屋のため、毎年息苦しい暑さになります。今年もご多分に漏れずです。そんな暑い中でもなるべくクーラーはつけたくないのは、何と言っても環境に負荷がかかります。室外機から出る熱風がそれを物語っています。それに冷えて次の日に体が重くなります。かといって寝苦しさから睡眠が浅くなっても同じことです。悶々とする暑さ対策。そんな中である発見をしました。
 扇風機を頭上でまっすぐ体に当たらない方向にして、弱風で回します。はじめは暑いのですが、そのうち、風に気流が起こるのでしょうか。からだ付近にあるモワッとした空気がその方向に流れだします。その動きが皮膚の表面から熱を奪い、意外にもに涼しさを感じさせることに気がついたのです。30度を超える熱帯夜が連日続きましたが、冷房のお世話になったのは、一日だけでした。しかもこの暑さの中、朝まで熟睡できることが何よりの効果でした。このような扇風機の効用は、皆さんご存知で、壁に当てると良いとか、外気温が低い場合は、窓の外に向かって回したら良いとか、いろいろな方法があることを教えて下さいました。お客様の中には、私と同様な西日の部屋の方や、クーラー嫌いの方が何人かいらして、私の方法でやってみたら寝ることができたと話してくださいました。思えば40代あたりから好きでなくなっていた夏の暑さでしたが、数年前から毎朝の青汁も飲むようになり、体温も以前よりは低くなっているのでしょう。体を暑さから守る効用もあるのかもしれません。
 紀元前約四百年頃に書かれたというと「黄帝内経」には、夏の三ヶ月の過ごし方が書かれているそうです。 「夏の3カ月は万物が繁栄し、美しく花開き診を結ぶ季節である。人々は少し遅く寝て少し早く起きるべきである。夏の日の長さ、暑さを厭うことなく、気持を愉快にすべきで怒ってはならない。体内の陽気を外に向かって開き通じ発散させるべきである。これが、夏の過ごし方であり、道理に反すると、秋になって瘧疾(発熱性の病気)になる」
 今年の夏は、自分の体調を客観的に観察しながら、四季の過ごし方を感じてみる良いきっかけになった気がします。

身体能力を高める「和の所作」2018.07.01

 最近、気になって手に入れた本があります。能楽師である安田登氏の書かれた「身体能力を高める和の所作」
世襲制のような匂いのするお硬い世界と思いきや、能は他の伝統芸能に比べると意外におおらかなようです。ロック好きでバンドを組んでいた著者が、ある時、能楽堂でその後師となる鏑木師の声に、度肝を抜かれたことがきっかけでその世界に飛び込んだのは二十代後半だったそうです。そんな著者が、能の世界で昔から培われている所作に視点をおいて、身体の使い方に、気付きを与えてくれている貴重な一冊です。
 世間では六十代で定年を迎えるのが一般的ですが、能の世界では、六十歳でやっと中堅、なんとそれからが働き盛りだそうです!。七十~八十代の方々が、あたり前のように舞台を務めている。凄いことですよね。私達の周りはどうでしょう。なぜ、高齢でも現役でいられるのでしょうか。
それが、能の所作で当たり前に使われている筋肉の使い方だったのです。
 私達は毎日の生活の中で、何気なく身体を使っています。その筋肉は、主に表層筋と呼ばれるものだそうです。ジムなどのトレーニングで筋肉モリモリなども主に表層筋で、ライザップなどもそうでしょう。表面的に結果が早く現れる筋肉です。お腹が出てるより、スッキリしてる方が良いのはだれでもそうです。しかし問題は、健やかに生きる方法です。
 著者は、表層筋ではなく、深層筋を鍛えることが、能の所作であり、それが高齢でも現役でいられる大きな理由であると語っています。
また著者は、最近の子供達の様子がおかしいことに気付き、能の稽古を通したワークショップを行っているそうです。多くの子供達に触れる中で、身体の使い方を知らない子供が増えていること、キレる子供の多くが、彼らの筋肉がガチガチに固まっていて満足な呼吸ができていないなど、身体の使い方の誤りで、多くの原因が起きていることを感じ、それを能のエクササイズを取り入れることで
改善することを身をもって体験されています。
 まさに、現代の私達に欠けている、古きを温めて新しきを知る精神ではないでしょうか。
 さて、最後にご自宅でも簡単にできる深層筋のトレーニング方法である足振りのやり方を、本中から紹介させていただきます。かれこれ二週間ほど経ちますが、忙しい時などレジで、ずっと立っていても疲れなくなりました。大きな変化です。今後の変化が楽しみです。

足フリ4.jpg
①10cmくらいの高さの台の上に片方の足を乗せて立ち、
身体を真っ直ぐに安定させて、背中をスッと自然に伸ばす

足フリ2 のコピー.jpg

②台に乗っていない方の足を股関節からゆっくりと静かに
前後に振る。歩くときの一歩より小さい歩幅で、1分間に
30往復くらいのテンポでゆっくりと振る。



西式健康法2018.06.01

 当店で行われた西式健康体操教室の各運動法を、本で読むだけでは分かりにくいと思いましたので、今から4年ほど前に、Youtubeにアップしました。それが思わぬ反響で、現在までなんと5万アクセスを超えています。如何に多くの方々が、潜在的に西式健康法を必要と感じているのかよく分かる数字ではないでしょうか。
 私は、ヘルシングあいの創業者加藤ヒロ子先生に出会ってからその健康法を知り、そしてその健康法の骨子である平床寝台(堅くて平らなベッドに寝る。掛けぶとんは寒さを感じない程度に薄くて軽いものにする。これにより脊柱の前後の狂いを直す。また胸郭を広げるので肺臓によく、腎臓を不自然な圧迫から解放して機能を促進する。皮膚の機能と血液循環を良くする。)と木枕(は木や陶器のような硬い枕で、大きさは本人のくすり指(第四指)の長さを半径とする半円形のカマボコ型のもの。けい椎の狂いが矯正され、頭痛、肩こり、手のしびれや耳、目、鼻、のどの病気などに効果がある。)を使用して30年近くなります。そのため、柔らかいふとんでは却って身体がゆがんで痛くなります。この固くて平らな寝具は、欧米のオリンピック選手も導入されたといいますし、近年、水とお湯を交互に浴びる温冷浴は、Jリーグ清水エスパルスのクラブハウスに導入されています。その効果は疲労度が大幅に減少する。水と湯の交互入浴によって自立神経が刺激され、体の日周リズムが強化されるので、朝の目覚めが良く、夜は逆にぐっすり眠れるようになる。など、不定愁訴全般に効果があります。
 さて、4月から、皆様のリクエストにお応えして西式健康体操教室を行っています。年齢も幅広く、沢山の方にご参加いただいております。今後もなるべく続けていきたいと考えています。
 「未来の年表」という書籍をお読みになった方は、いらっしゃるでしょうか。人口減少の日本でこれから起きることが時系列で書かれています。それによると、2020年、女性の半数が50歳を超える。そして2024年、死亡者が出生数の2倍になる。2026年、高齢者の5人に一人が認知症・・・・2065年、外国人が、無人の国土を占拠する。」
 確かにどこのコンビニでも働いている人は、いつの間にか外国人ばかりです。年表に照らし合わすように、ここ西区は、4人に一人が65歳以上、そして城西地区はさらに高い高齢化率を誇ります。
では、これからの時代、私たちはどう生きていけば良いでしょうか。
 その答えが、西式健康法にあると思うのです。健やかに生きていくために、毎日のほんの5分から10分程度を自分の身体のための時間に使ってみてはいかがでしょうか。年齢は関係ありません。ささやかでも自分に対して行う労りが、きっと周りの方々への労りになっていくと思います。
忙しかったり、遠くて来れない方は、youtubeにアップしているアドレスをお知らせいたします。
また、近日、最新の体操教室の動画を配信する予定です。
その内容は追って、お便りでもお知らせいたします。

病は気から2018.05.01

 「病は気から」とはよく聞く言葉です。その語源を辿っていくと、中国最古の医書「黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)」【紀元前四百五十年~二百二十一年頃】に、百病は気に生ず(全ての病は気から生ずる)と記されており「病気」の語源となったそうです。それが飛鳥から平安時代にかけて日本に伝わったということで、当時は元気という言葉も、病む気が減ると書いて減気と言ったそうです。
目に見えない何かがからだを突き動かしている。それをはるか昔から「気」という言葉で表現されていたんですね。
 ちなみに、この「気」という言葉の意味を、様々な角度からその著書で紹介しているのが整体という
言葉を作った野口晴哉氏です。ぜひご一読いただきたい著書ばかりですが、一文だけそのあたりをご紹介します。「スキーに重い荷物を持っていくのでも、それが自発的なら疲れないのに、人の荷物を持たされるとすぐに草臥れる」ごもっともです!。
 つい先月末のこと、スタッフHさんとの会話で、まさにそんな「気」が作っていた病の話しを伺ったのでご紹介します。
 若いころから軽い花粉症があったため、ある日、花粉アレルギー検査をしたところ、ほとんどの項目でアレルギー反応が出たそうです。そうすると、気になって抗生物質を飲み始め、それがいつの間にか毎日の日課になっていたそうです。
 そんなある日のこと、足のかかとの骨を折るケガをしてしまい、リハビリの生活。約一ヶ月が経ち、ようやく普通に歩けるようになった頃、今度は階段を踏み外して違う足を骨折していまいます。悶々とする中を、また一からのリハビリ生活。気持ちがどん底から浮上してくるのにしばらくかかったのは言うまでもないでしょう。ところがある日、毎日の日課を忘れていることに気がついたそうです。あれほど毎日飲んでいた抗生物質。飲まなくても症状は全く出なかった。その時、自分でハッと気がついたそうです。自分の思い込みが病を作っていたのではないかと。足の怪我で、花粉症のことまで気が回らなくなった。結果として、花粉症は出なかった。足の怪我は、そんなカラダの声を聞く大切さを教えてくれたんですと。
 このような話しは、誰にでもあるような気がします。自分の思い込み過ぎや、気にし過ぎることで、
病の根を作ることもあるのです。病は気から、自分自身のカラダです。過信もいけませんが、もっと信じてカラダの声を聞く余裕を持ちたいものですね。

猿から見るストレス反応2018.04.01

数名のお客様から、横書きは読み難いという声が届いています。私自身も横に読むより縦のほうが読みやすいいと思いますので、今月から縦書きにすることにしました。また、ご意見等ございましたらお申し付けください。
 昨年、十二月のお便りでご紹介させていただいたカール・ベッカーさん。その著書「愛するものをストレスから守る」から第一章の、猿から見るストレス反応をご紹介したいと思います。「我々がストレスを受けると、身体には猿とほぼ同じ反応が起きる。毎日のように、猿が拙宅の畑にやってきて、私の作っているトウモロコシやトマトなどの作物を食べてしまう。ところが、拙宅に猿がやってくる頃には、その天敵のマムシも現れる。猿はマムシを見ると、それが天敵であると本能的に分かり、体内には三つの変化が起きる。一つは、胃酸が増える。今、悠長にトウモロコシを食べて消化している場合ではない。このため、消化停止という意味で、胃酸がグンと増える。二つ目に、血液がドロドロになる。なぜかというと、猿も木から落ちると言われるように、怪我をするかもしれない。マムシに噛まれるかもしれない。怪我をしてサラサラの血液だと止まりにくい。そのため大量出血に備えて、血液をドロドロにする脂肪酸が分泌される。出血しても固まりやすいのである。そして三つ目はには、血圧や心拍数が上昇する。脂肪酸の多いドロドロの血液は重いので、体内を循環させるには負担がかかる。そのため、血圧や心拍数が上がるのである。
   そこで、この胃酸が増え、ドロドロの血液の、心臓がドキドキした猿が、マムシの前でどうするかと言うと、マムシの姿が見えなくなるまで、谷間の反対側まで10分も20分も走って逃げて木に登るのである。実はそれが賢い行動なのである。なぜならばそれがこのストレスによる三つの体内変化を調整する唯一の方法だからである。常識で考えれば、十数メートルも走れば、マムシはそこまで追ってこない。しかし、猿はとにかく走れるだけ走る。これを有酸素運動という。10分も20分も運動して汗をかく。すると胃酸はおさまり、脂肪酸も調整される。血液もサラサラになり脈も正常に戻るのである。
 人間も同じで、たとえば上司に叱られたときや仕事がうまくいかない時など、なにかストレスを感じ
た時には胃酸が増え、その状態が恒常的に続くと胃潰瘍になる。血液がドロドロになって、重い血液は血圧を上げ、血管を硬くする。それが高血圧や動脈硬化につながり、これらの症状が脳卒中や心筋梗塞の危険因子にもなる(以下省略)」
    日常よくある話しで、私たちは多かれ少なかれこのような体調の変化を感じながら生活しているのではないでしょうか。健やかな生活を送るためには、身体の反応を知ることが大切ですね。咳や発疹などの症状も、身体が悪いものを外に出そうとしている反応と思えば、よく頑張ってくれているんです。身体の変化を知り、むやみに医者や薬に頼らず、自分自身を信じてその変化に委ねること。それが、健やかに生きる知る近道なのかもしれません。そんなヒントになればと思い引用させていただきました。
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