ヘルシングあい便り

ヒューマニエンス 40億年のたくらみ2021.03.01

BSプレミアムで過去12回放映されているヒューマニエンス40億年のたくらみは、人間という不確かで不思議な存在とはいったい何なのか?まさに真の姿に迫っていくシリーズで欠かさず見ている番組の一つです。その内容の前に、インド独立の父であるマハトマ・ガンジーが、その著書「ガンジーの健康論」の中で、とても感慨深い言葉が書かれていますので、一部をご案内します。
 「無知が病気の原因の一つです。全くの無知ゆえに。もっとありふれた病気に慌てふためき、治療効果をあせってはかえって事態を悪化させることがしばしば起こっています。もっとも基本的な健康の原則を知らないために、間違った手当をしたり、ニセ医者のところへかけ込んだりすることになるのです。
 私達は遠くにあるもののことはよく知っているのに、手近なもののことをよく知らないことがあります。何とも奇妙なことのようですが、それが本当によくあることなのです。自分自身の村のことについてほとんど知らなくても、イギリスの川や山の名前を暗記していたり、苦心して星の名を覚えるのに、自分の家の中になるものを知ることが大切だとは考えないのです。(中略)
自分のからだほど自分と密接に関わっているものはありませんが、これほど私たちが無知、無頓着に対処しているものはありません。」
 もっと引用したいのですが、丸写しで終わってしまいますので、このあたりにしておきます。時代が変わっても私たちの思考は全く変わっていないようです。
 
 昨年から引きずって今でも世界を蔓延しているコロナ騒動は、私たちの欲の追求によって破壊された自然界からの警告ではないでしょうか。世界に衝撃を与えたアマゾンの森林火災には、地元の野焼きが原因もありますが、森を切り開いて牧草地を作ることで、同国の数千億円規模の牛肉産業を支えているともいいます。世界で起こる開発ラッシュ、日本でも不要なダムやリニアなど、生命の循環を破壊する作業が行われています。
 ヒューマニエンス40億年のたくらみは、人間が進化の過程で、細菌やウイルス、多くの生き物と共生して今に至ったことを明らかにしていく必見の番組です。つい最近放映された「"ウイルス" それは悪魔か天使か」では、哺乳類の胎盤に欠かせない遺伝子PEG10は、恐竜時代に私たちの祖先に感染したレトロウイルスがもたらしたものだそうです。ここ数百年の科学技術の進化で、目に見えないものが見えるようになり、多くの微生物が、生命に関与していることが分かってきました。驚くことに
微生物が雨を降らせているのではないかという研究まで行われています。ウイルスが見えるようになった現在、しかしもっと見えないものが関与している可能性はゼロではないのです。
 私たちは、ガンジーの言う通り、今一度、最も身近な生命ついて謙虚に学ぶべきではないでしょうか。
 「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」パスカルの随想録「パンセ」より

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