ヘルシングあい便り

設楽ダムの連続公開講座に行きませんか(今回で第8回目)2013.11.25

  初回の講座は逃したものの、それ以降の6回は全部受講している。年内最後の今回が8回目で、そろそろ議論を尽くしたという口実になるだろう。設楽ダムがテーマのため、会場が豊川流域で行われることも多い。そのため行って帰ってくると半日がかりである。しかし、そうしてまでして参加する価値は十分ある。公共工事のあり方が、この設楽ダムを通して身近になったこと。誰もが決して他人ごとではない。いつ自分の身に降り掛かってくるか分からないからだ。建て前では国民の安全や安心などと軽々しく口に出しながら、裏では大きな利権が絡んでいる。そのために今でも家や故郷を追われる人たちがいるのである。その一つがダム建設だということを受講して学んだ。今現在でも見直し対象となっているダムが全国に143カ所もあるというから驚きだが、過去の検証もせずにどんどん建設が進められているところもきっとあるにちがいない。いまやダムは治水や利水といった本来の目的から離れ、結局は自民党の得意とする道路建設や箱物事業なのである。国借金が1000兆円もありながら、こんな不合理なことが日本全国で行われている。これを我々は日本国民の一人としてどう考えるか。
 設楽ダムは、昭和46年に建設計画が持ち上がって以来42年のあいだ本体工事の建設は始まっていない。その間、確かに流域の方々は川の氾濫や渇水に悩まされてきたのである。しかしそこに住む人たちは創意工夫を持って今までそれに対処してきた。さらに豊川総合用水「地区内貯水池」の運用が平成14年に始まって以来、節水を行うことなく水不足が解消されている。講座最後のディスカッションで、流域に住む一人の農業を営む方が声を大にして言った「何を今さらになってダムが必要なのか!」と。
 民主党政権になって建設工事は一旦凍結されたものの、自民党政権に戻ってその行方はまた不透明になった。公共事業という名ばかりな怪しい事業こそ、我々の無関心が招いたものなのかもしれない。その無関心とは、身に危険が迫りながらもそれでもなお人任せにしている神経のことだと思う。そしてそんな人間に限って、何か問題が起こりようものなら先頭に立って人のせいにする。 原発事故で、我々は無関心だった過ちを痛いほど学んだはずである。脱原発を広めることも大切なことに違いない。しかし今から起きようとしている第二、第三と続く果てしない公共事業に目を瞑っていてい
いのだろうか。いかに我々がここに暮らす地域のことに無関心で、そして何気なく食べている食物のことに対してなど全く考えが及んでいないという事になりはしないだろうか。そんな自分をさておいて、偽装表示のことなどいまさら騒いでどうなるだろう。この国は年間5500万トンの食糧を輸入しながら、その1/3に及ぶ1800万トンを廃棄しているのだ。(※食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量600万トン(WFP)をはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵。・・政府広報オンラインより)しかも一般家庭からも1000万トンもの残飯が捨てられているのである。こんな国民がまともな食にありつこうなど虫のいい話しと違うだろうか。今一度、自分の血となり肉や骨となるありがたい食物ともっと真剣に向き合えば、それを取り巻く環境にもより関心が向くはずである。環境の破壊は、我々のからだの破壊。それを知るためにも、生命の源である水を育む地域に建設予定の設楽ダム公開講座に足を運んでもらいたい。

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