ヘルシングあい便り

日本の一大事だ 2011.03.25

 うす気味の悪い横揺れは、何分も続いたような気がした。目まいでもおこしたのかと錯覚するほどだった。まさにその時、三陸沖を震源とした地震は、マグミチュード9.0という途方もないエネルギーで東日本を襲っていたのだ。その上、地震の影響による津波はあっという間に家々をはじめあらゆるものを飲み込んでいった。画面に映し出された映像は、天災を記憶に刻むには十分すぎるものだった。しかし、事態はもっと深刻な問題をはらんでいた。福島原発の事故である。日常の営みが途絶えた瞬間だった。
 被災した人たちの救出だけでも困難を極める中での原発事故である。毎日繰り返される政府発表やメディアの情報は、不安をさらにあおるものにした。その中で、海外のメディアや、専門サイトを手引きしていただいた一人のお客様のおかげで、今の日本の現状を、少しは理解することができた。聞けば何でも答えてくれるその人の職業を聞いたことがないが、私は、先生か博士だと想像している。混乱が続いている中、電力会社は、大手新聞一面に謝罪広告のせた。まるで力で情報をねじ伏せようとしているかのようだった。国営企業と政府間の、この手の古いやり方には、飽き飽きしていると思うのだが、世代の違いなのだろうか。金をばら撒けばすむと思っている。自民党崩壊時も、こういう最中も、全く反省の色がない。他人事なのだ。そんな広告費を出すくらいなら、少しでも被災地に回すことを考えるのが人の道ではないだろうか。もう一つ、こんな大事件になっても、朝ずばっと吼える司会者のトーンが低いらしい。所詮スポンサーには何もいえない面々ばかりが茶の間を騒がしていたのだ。真実が表に出るはずがないわけだ。
 世界で唯一被爆国の日本。何という因果だろうか。今度は、自らの手で作り上げた原子力で被爆の危険にさらされている。原子力の安全利用によって、今まで確かに電力という恩恵を受け続けてきた。当たり前のように、それも過剰すぎるくらいに電気を使い続けてきた。しかし、その恩恵とは裏腹に、あまりにも大きなリスクがあることを、今回はじめて認識した事故だった。昨年のもんじゅの重量物の原子炉内での落下事故や、中越地震での柏崎刈羽原発事故、そして駿河湾沖地震で浜岡原発では日本最大の原子炉が、想定内の震度で停止したことなど、事故続きの中で、幸運にも大事にならなかった。これは天からの警告だったに違いない。電力は、今や経済活動にはもちろんのこと、生活にはなくてはならないものである。しかし、一人一人の節電や、現在東京周辺で行われている計画停電などで、原発の利用をしなくてすむなら、喜んで協力したいと思う人がほとんどではないだろうか。
 今は日本の一大事である。原発の事故現場には、被爆という恐怖にさらされながらも多くの社員の方々が、復旧に全力を上げている。持ち場を離れず、任務に当たる責任感の強さは、世界一である。そんな責任感の強さが、国際社会で認められる信頼を作り上げてきたに違いない。
どうか、無事任務を終えられることを心から願っている。
 「自分は今、何をすべきか」一人一人の思いが、被災地の復興のカギを握っている。

下記内容は、「死の同心円 長崎被爆医師の記録」から、食べ物が被爆者を救った実話を記します。長崎の被爆地から1.4kmのところにあった浦上第一病院。そこで出されていた食事は、一日2回の玄米菜食だった。石塚式や、桜沢式の食養学を学んだ院長だった秋月辰一郎氏の強い進めによるもので、被爆後は、塩を多めにつけた玄米、カボチャなどを入れた味噌汁の食事で、病院の患者さんやスタッフ全員、被爆の犠牲者を出さなかったのだ。被爆の症状をレントゲンカッター(全身の倦怠やうつなどの症状)に似たものと推理し、それを改善させるため、生理食塩水より多くの塩分を含んだ水を飲ませることは、レントゲン教室で働いているものの常識だったという。また、食塩のナトリウムイオンは造血細胞に賦活活性力を与えるが、砂糖は、造血細胞に対する毒素として厳しく甘味を禁止したという。この日本の食養学が、世界を救うカギを握っている気がしてならない。

参考著書:DAYS JAPAN  死の同心円 長崎被爆医師の記録 秋月辰一郎 長崎文献社
考サイト:原子力資料情報室 http://www.cnic.jp/
参考サイト:日系ビジネスオンライン http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101118/217152/
              :広瀬隆さんの朝日ニュースターBSのテレビ番組のインタビュー


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