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日本の水道水に潜む
鉛の問題

日本の水道水は安全というイメージがあると思います。
しかし、水道水に含まれる鉛については、日本と国際基準との間に大きな差があることをご存じでしょうか。

鉛は、脳の発達などに影響を及ぼす可能性がある物質です。
日本では、かつて鉛製の水道管が広く使用されていたことから、現在も一部の地域や家庭に残っています。

ここでは、日本の水道における鉛の問題と、現在進められている対策についてご紹介します。
尚、本文は少し前のものにはなりますが、テレビで報道された内容を元に構成しています。

水道管の内部では
何が起きているのか

普段使用している水道管の内部を見る機会はほとんどありません。古い配管の内部では、長年の使用によって錆が発生し、こぶ状に隆起するなど、劣化が進んでいるケースがあります。私たちは、こうした配管を通ってきた水を日常的に使用しています。さらに注意が必要なのが、鉛を使用した給水管です。鉛は加工しやすいという特性から、かつて水道管などに広く使用されてきました。しかし、鉛製の水道管から鉛が水中に溶け出す可能性があります。

鉛製の水道管の写真
鉛製の水道管の写真
鉛製の水道管の写真

日本とWHOの基準には
大きな違いがある

日本の水道水にはさまざまな水質基準が設けられています。その中でも、鉛については国際的な基準との違いが指摘されています。1993年、WHO(世界保健機関)は、水道水に含まれる鉛について、1リットル当たり0.01mgというガイドライン値を設定しました。一方、日本の基準値は0.05mg/Lで、WHOの基準値の5倍に相当します。

上水道・水道用水供給事業の水質分布表

その後、日本でも0.01 mg/Lに改訂された経緯があります。これらは、鉛による人体への影響をできる限り抑えることを目的としたものです。

鉛の影響を
受けやすい人への配慮

鉛は、特に子どもの発達に影響を及ぼす可能性があることが知られています。また、妊娠中の女性についても、胎児への影響が懸念されています。そのため、海外では飲料水と接触する製品についても、厳しい基準や認証制度が設けられています。日本で製造された水回り製品の中には、海外の基準に適合するため、材料や加工方法の変更が必要となるものもあります。

なぜ日本の基準はすぐに
変更されなかったのか

日本では、WHOの基準を踏まえた新しい水質基準への対応に、一定の準備期間が設けられました。その背景には、それまでの基準が比較的緩く、水道施設における鉛対策が十分に進んでいなかったという事情があります。仮に当時、WHOの0.01mg/Lという基準をすぐに適用すれば、日本全国で水質基準を満たさない地域が多数発生する可能性がありました。そのため、既存の水道設備を順次更新し、新しい基準に対応していくための期間が設けられたとされています。

現在も進められている
鉛管の交換

各家庭に水を供給するために使用されていた鉛製の引き込み管は、現在も一部で残っています。こうした鉛管については、現在、各地で交換工事が進められています。ただし、交換工事の目的は「漏水の防止」などとされることもあり、必ずしも鉛対策であることが消費者に十分伝わっているとは限りません。

実際に水道水から
鉛は検出されるのか

鉛管を現在も使用している家庭の水道水について、鉛がどの程度含まれているのかを調べるため、関東地方の6か所から水を採取して調査した事例があります。採取したのは、朝一番に使用する水を想定し、一晩使用せずに置いた水です。その結果、6件中1件から0.159mg/Lという高い濃度の鉛が検出されました。

0.159mg/l

この数値は、日本の基準値の3倍以上、WHOの基準値の15倍以上に相当します。一方、残りの5件についてはWHOの基準値を下回っていました。鉛による水質汚染は、常に一定量の鉛が検出されるとは限りません。 鉛が徐々に水へ溶け出すケースだけでなく、配管内部の劣化によって鉛を含む部分が剥離し、粒子状になって水へ混入する可能性もあります。 そのため、採水するタイミングや配管の状態によって、検出される鉛の量が大きく変わることがあります。

水道水の鉛について、
どれだけ知られているのか

鉛管が残っていることや、鉛が水道水に溶け出す可能性について、一般の消費者には十分に知られていないという指摘があります。あるアンケート調査では、鉛が水道水に混入する可能性について約7割の人が知らず、9割以上の人が、厚生省や水道事業体からその情報を知らされたことがないと回答しました。

水道設備からの鉛溶出を知っていますか?グラフ
行政から広報、指導を受けたことがありますか?グラフ

水道事業者からの情報提供については、「危険性を過度に強調することで、水道水そのものが危険だと誤解される可能性がある」という考え方もあります。一方で、消費者が正しい情報を知ったうえで適切な対策を選択できるよう、より分かりやすい情報提供を行うことも重要です。

家庭でできる対策

鉛管が使用されている可能性がある場合、家庭でも一定の対策を取ることができます。例えば、長時間水道を使用していなかった朝一番の水は、飲用や調理に使用する前にしばらく流す方法があります。また、鉛の除去性能が確認された浄水器やフィルターを使用することも対策の一つです。そのためにはアメリカのNSF規格試験による認証を取得した浄水器エクリプスをおすすめいたします。

0.159mg/l

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