ヘルシングあい便り

達磨さんの目入れ2017.08.01

 達磨さんの左目に目入れをしたのが5年前。高崎だるまで有名な高崎市で西式の健康会館を運営されている宇津野先生から当店にお越しになった際に頂戴したものです。その時、思わず願掛けした目標がありました。どうしてそんな高い目標を掲げたのかといえば、単純なことで身体が硬く、とくに股関節は座った姿勢で長い時間いると、突っ張ってくる痛みがありました。これはどうにかしなければと思っていたところ知ったのが古武道の教室でした。しかし実際は、古武道をするためには力が入ってたらダメだそうで、その準備段階としてまず全身の力を緩めるため、股関節や肩関節をほぐす運動を中心とした体幹呼吸法の習得から始めました。ところがほぐれるどころか、姿勢は辛いし、各関節は痛いので力が入りっぱなし、こんなこと続けて意味あるのかと思えてくるほど身体が悲鳴を上げる始末。悶々としながらでも3ヶ月ほど通い始めた頃からですが、少しづつですが体がほぐれていくのが分かるようになってきました。それから毎朝やるようにしたんです。達磨さんはそんな時にいただいたものでした。
 あっという間に5年の月日が経ちました。その後どうなったのかというと、まだ右目は白いまま。相変わらず体幹呼吸法で習った運動は欠かさず毎朝行っています。最近になって嬉しいことがありました。開脚してゆっくり姿勢を倒して行くと、地面に顎が着くようになったんです。そして動きが悪かった股関節は、ほぐす姿勢でのツッパリがなくなり、より回転しやすくなりました。最近習い始めたバレエの効果も大きいのでしょう。下半身の使い方がここ最近大きく変わってきたような気がします。おお!やっと、これで達磨さんの目入れが出来ると思って、以前書いたお便りを見直してみました。すると、願掛けした目標は、ちょっと前に流行った開脚本の影響ではありませんが、なんと180度開脚して胸が地面につくようになることでした。当然のこと、目入れはまだまだ先の話しになりそうです。しかしその目標は手の届くところまでやってきました。人間誰しも弱点があります。その弱点に目を伏せて放って置いたままにすると、自分の体もしくは心の一部のはずが、孤立して忘れ去られ、脳の司令でさえまともに届かなくなるようです。固く閉ざされたそれを刺激したとき、肉体の反応は強い痛みとなって、精神の反応は悲しみや恐れとなって、私達自身にはね返って来るような気がします。イジメるとは、弱いものを苦しめ、痛めつけることですが、まさに孤立した部分に光を当てるのと同じです。現在のイジメの構造は陰湿化して、精神的苦痛は耐え難いものがあるでしょう。しかし、その根本原因も、周りが目を伏せて孤立させてしまったことによるのが大きいのではないでしょうか。私たちの肉体や精神に潜む問題と、大差はないはずです。一つ一つの問題にどう向き合うかで解決方法は大きく変わる気がします。私の弱点である股関節の運動が、最初どれほど辛かったことか。しかしその痛みは固くなったコリをほぐすのに不可欠なものです。痛みとは、気づきかもしれません。激しい痛みでも労り続ければいつの日か心地よい痛みに変わっていくことを、カラダは教えてくれてるように思います。

コメント



画像の中に見える文字を入力してください。