ヘルシングあい便り

イチローとの共通点 2011.02.27

 10年連続200本安打の大リーグ記録の更新が期待されている、マリナーズのイチロー選手が今年もキャンプインした。軽く10年というが、プロの世界で10年続けるのも至難の業である。ケガに泣かされる選手も多い。しかし彼はその中でほぼフル出場し、前人未到の記録に望んでいるのだから本当にスゴイという言葉しか見つからない。そんな人物と共通点があるのかという声が聞こえてきそうだが、後述させていただくことをお許しを願いたい。
 ここ西区で店をオープンして来月で丸4年を迎える。以前は、北区のオフィス街に店を構えていたので日祝日休みにしていたのだが、新店舗は住宅街のため、当初は水曜日を定休日と決めた。しかし、業務を始めると、すぐに平日の真ん中を休みにすることの弊害が出てきた。一番の頭痛の種は生鮮食品だった。新鮮な野菜が月曜日の夕方に入ってくる。しかしそれを火曜日にはすべて売り切らなといけないのである。入荷も水曜日は避けないといけない。多くの矛盾が噴出して、開店3ヵ月後には定休日をなくして無休とした。思い切ったことをしたものであるが、一番のしわ寄せは、自分の体に来た。なかなか疲れが取れない。熟睡できない。しかも移転してオープンするまでの心労も引きずっていた。健康を売りにする店の主が、自分の健康に気をもむ事態になってきたのだ。これでは本末転倒である。しかし、不健康の真っ只中にいるとそれが気がつかないものである。
 好転の兆しは体を動かすことによって訪れた。以前改装疲れで腰を傷めたとき、それを西式の体操で治したことを思い出したのだ。毎日やればいいことを分かっていても、ついつい疎かにしてしまっていた体操である。毛管運動、金魚運動、合掌合蹠運動、本当は6つある体操のうち、長続きしそうなこの3つ動きを毎朝毎夜、寝る前と起床後行った。といっても3つの体操あわせてもわずか5分程度のことである。このささやかな運動を始めてしばらくすると、以前のように熟睡できるようになり、朝の目覚めがよくなった。店では、マクロビオティック料理を提供できるスタッフに恵まれて、毎日その食事を食べるようになった。そうするとどうだろう。相乗効果か毎朝4時ごろには目が覚める。時間が余るので運動にストレッチを加えて、柔軟を入念に行うようになった。体はどんどん軽くなった。そのうちウォーキングがしたくなって始めた。今ではそれに加えてジョギングを約3kmするようになった。ライフスタイルは完全に無休のリズムに合わせられたのだ。盆正月を除いてほぼフル出場である。
 「小さいことを積み重ねることでしか、とんでもないところへは行けないんです。」とある時語ったイチローのひと言は、妙に私の実感と重なった。彼は毎日、他の選手の3倍の時間をかけてストレッチやマッサージを行っているそうだ。それが何を意味するのかが痛いほど分かる。動かさなければ日に日に体は退化していくのである。体を鍛錬するとは、労わることである。そして自分自身を大切にすることを伝えているのだ。だから試合に望む前から、彼は他の選手を圧倒している。なぜなら彼は、健康で他の選手を圧倒している自信からだ。
「健康であることが、こんなに気持ちがいいものなのか。」BSでつぶやいた彼のひと言が、今の私
との共通点である。

コメント



画像の中に見える文字を入力してください。